「スポンサードサーチ」運用のQ&A—広告運用編

CNET Japan Ad Special2011年12月27日 16時00分

 今秋、「スポンサードサーチ® Ver.3」へと移行が完了したYahoo! JAPANの検索連動型広告スポンサードサーチ®。使い方や機能の特徴の説明をお送りした第1回に続き、第2回と今回は、日ごろの広告運用でつまずきやすい問題や移行後の疑問点を整理して紹介している。生まれ変わった「スポンサードサーチ」を活用し、より効果的な集客や販売促進を実現しよう。

広告運用のQ&A

Q. スポンサードサーチ Ver.3での新しい機能を知りたい
A. スポンサードサーチ機能比較表を確認しよう

 広告管理ツールに新しく追加となった機能が何なのか、Yahoo!リスティング広告 公式サイト上から旧スポンサードサーチとの機能比較表がダウンロードできる。今回のシステム移行により以前は設定ができたのに、移行後は設定できないといった機能がある場合は、まずこの機能比較表を活用してほしい。

→ スポンサードサーチ機能比較表をダウンロード [PDF 26KB]

Q. 移行後、なかなか効果があがらない。
よい対策法がないだろうか?
A. アカウントの状況に応じた対策を講じる必要がある

 「インプレッション数が減ってしまった」「クリック数がなかなか増えない」「クリック率が改善されない」など、様々な悩みがあるのではないだろうか。以下、悩み別の対策法一例を紹介する。

インプレッション数を増やすためには【参考】

移行後、広告の表示回数(インプレッション数)が減ってしまった、思うようにインプレッション数が増えないという場合まず確認してほしいのが、アカウントの設定状況だ。配信設定がオンになっているか、アカウント残高が不足していないか、入金方法が正しいか広告管理ツールから確認しよう。

また、スポンサードサーチ Ver.3では少ないキーワード数でより多くのクリックを獲得できるよう「部分一致」の機能が強化されている。一方で「完全一致」のままだと検索ユーザーの入力したキーワードと入札キーワードがまったく同じもののみが一致とみなされるようになったため、インプレッション数が減少する可能性がある。移行前に「完全一致」中心で運用していた利用者は「部分一致」への設定変更が重要だ。生まれ変わった「スポンサードサーチ」の使い方--留意ポイントを整理を今一度確認してほしい。

クリック数を増やすためには【参考】

広告は表示されるのに、なかなか検索ユーザーにクリックされないという場合、まずは広告内容やキーワードの設定内容を見直す必要がある。スポンサードサーチ Ver.3への移行後、広告掲載ガイドラインの変更にともない一部の文字・記号が使用できなくなった。そのため、使用できなくなった文字が広告内に含まれていると、広告が意図しない形に変わっている可能性がある。また、キーワードについても対応されない文字や、文字数制限を超えたキーワードは移行されていない場合がある。文字・記号、文字数・語句数について紹介されているYahoo!リスティング広告 公式ラーニングポータルの該当ページを確認し、自身の登録内容と照らし合わせてほしい。

また、キーワードとの関連性が高い広告文になっているか、さらに「広告表示の最適化」がオンになっているかも確認してほしい。広告グループ内に広告を複数登録し「広告表示の最適化」をオンにすることによって、システム上で自動的にパフォーマンスの高い広告が高頻度で表示されるようになる。よって、クリック率の高い広告を多く表示させることで、クリック数の上昇へとつなげることが可能だ。

クリック率を改善するには【参考】

クリック率を改善させるためには、インプレッション数を確保しなければならない。そのため、上述したように「部分一致」での運用への切り替えをお勧めする。また、インプレッション数を改善した後に必要なのが、広告とキーワードの関連性を高めることだ。検索ユーザーが求めるもの(検索キーワード)と広告内容がマッチしていることが重要。それには、タイトル・説明文の見直しや、広告に出したい商品やサービスについて訴求対象を明確にする必要がある。上述した対策をためし、よりクリックされやすい広告作りを心掛けていくことが大切だ。

Q. 品質インデックスの指標が移行前後で大きく変化したがなぜか?
A. 品質の決定要素として、キーワードと広告の関連性が重要であることはこれまでと変わりない。しかし、スポンサードサーチ Ver.3では、それ以外にも様々な要素が加味されている。また、大きな違いとしては、旧スポンサードサーチでは、「広告」に品質インデックスの評価が付与されていたが、スポンサードサーチ Ver.3では、「キーワード」に品質インデックスの評価が付与されるようになった。品質インデックスは、移行後に再計算されているため、移行前後で指標の変化が生じたものと考えられる。

 なお、「キーワード」に品質インデックスの評価が付与されるようになったことで品質の上がらない原因が見えやすくなり、適切なキーワード選定や広告の見直しが出来るなど品質を上げるための運用が容易になった。 より品質を重視した広告を掲載することで、より高い広告効果が期待できるはずだ。

Q. 移行前には表示されていた検索数の少ないキーワードが移行後表示されなくなったのはなぜか?
A. スポンサードサーチ Ver.3では、検索ボリュームが少ないキーワードは、広告配信が一時的に停止される。停止されたキーワードの検索クエリー数が少しでも増えると、再度アクティブになり、そのキーワードで広告が再び表示されるようになる。

 もし、設定したキーワードが表示されない場合、まずはしばらく様子を見てほしい。タイミングによって検索ボリュームが変わる可能性があり、表示されるようになることがある。様子を見ても表示されない場合は、そのキーワードを削除して、新しく、より検索されそうなキーワードの追加をお勧めする。キーワードアドバイスツールを利用すれば、関連キーワードとその検索ボリュームを調べることが可能だ。

Q. 移行前に提供されていた「配信対象外サイトの設定」機能が無くなっている。
効果が低いサイトへの配信を停止する方法はあるか?
A. スポンサードサーチ Ver.3では、サイトを指定して配信を停止する「配信対象外サイトの設定」機能は提供されていない。しかしながら、広告効果が低い広告配信サイトについては、ヤフーが配信停止措置を行うなど、より厳しい対応をしていくことで、広告掲載面のクオリティの維持・管理に努めている。

 今後も、各提携パートナーでの配信状況の確認や、広告配信ネットワーク全体の監視を定常的に行うことによって、ヤフーは広告配信のクオリティ管理と、広告主が安心して利用できる広告サービス提供を実施していく予定だ。

 インターネットで効率的な集客が見込めるツールとして定評のあるYahoo! JAPANの検索連動型広告「スポンサードサーチ®」について、3回連載でお送りしてきた。Yahoo! JAPANは広告主や代理店に対し、より国内市場に根ざしたサービスを提供することを目指している。すでに導入済みの広告主や代理店関係者に対し、本連載が、より確度の高い広告を配信するための一助になれば幸いだ。

Yahoo!リスティング広告 公式サイト

サポート情報 (スポンサードサーチ Ver.3)

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