第2回:マイクロソフト×あずさ監査法人 スマートフォン導入を支える2社対談

マイクロソフトはあずさ監査法人と共に、スマートフォンに関するセミナーを継続的に共催しており、企業内でスマートフォンを業務利用することのメリットやセキュリティ上の課題等の近時のトピックを各セミナーのテーマとして取り上げている。今年7月に開催したスマートフォンの導入支援セミナー「業種別スマートフォンの導入事例から学ぶセキュリティ管理のポイント」を振り返って、マイクロソフト株式会社 モバイルコミュニケーション本部 本部長である越川慎司氏と、あずさ監査法人 ビジネス・アドバイザリー事業部 シニアマネジャーである村上誠氏が対話した。

スマートフォン導入で企業が悩むのはセキュリティ対策

--導入企業が最も気にかけているのは、やはりセキュリティでしょうか?

村上: セミナーを重ねるごとに、参加企業の方々のセキュリティに関する意識の高まりや重要性の理解が進んできているという印象を受けています。また、今後は一歩踏み込んだ、より具体的なセキュリティ対策に関わる情報が求められると思っています。例えば、スマートフォンはネットワークに常時接続されている端末ですから、PC以上に厳重なセキュリティが必要だという考え方もあります。一方で、常時接続だからこそ端末紛失時にリモートでデータ消去するというような、PCにはないセキュリティ機能も利用できます。スマートフォンの使い勝手を損なわずに十分なセキュリティ対策を実現するにはどうしたらよいかという点について、お悩みの方が多いとお見受けしています。

 
写真 使い勝手とセキュリティのバランスをどうするのかで悩んでいる企業が多いと語る村上氏
      

越川: 具体的な手法ということでWindows Phoneの場合を紹介すると、パートナー各社からウィルス対策ソフトやセキュリティソリューションも登場しています。Windowsを搭載したPCや社内サーバー、クラウドサービスと親和性が高く、PCと同じセキュリティポリシーを設定できるのも大きな特徴ですね。System Centerとの連携で、カメラ機能などを用途に合わせて停止することもできます。具体的な導入時期にある企業へは、こうした機能を上手に活用していただけるよう、私たちも積極的にアドバイスしています。しかし、一般的にはそれ以前の考え方の部分でつまづいている企業もまだまだあるようですね。

村上: そうですね。セキュリティの大切さは漠然と感じているものの、どの程度の対策が必要かイメージできていない企業も多く見受けられます。たとえば、社員の個人所有のスマートフォンの業務利用に関するご質問をよく頂きますが、これは個人所有のノートPCを持ち込むのと同じリスクがありますから、お勧めできません。そもそも、外出先でもPCと同じように業務を行うために、PCの代替機器としてスマートフォンを利用しているはずなのに、ノートPCと比較して端末価格が低いせいか、あるいは携帯電話の延長線上で捉えられているためか、実際のセキュリティリスクや対策のレベル感が実感しにくい傾向があるように思います。

      

簡易コンサルティングや指標作りで全面バックアップ

--セキュリティや導入の具体的な手法について、企業はどこへ助けを求めるべきなのでしょう

越川: それが明確でないのが大きな問題です。実際にはWindows Phoneのことなら、今のところマイクロソフトに情報が集積します。サイトでの導入事例紹介なども行っていますし、さまざまな業態や企業規模に合わせた事例の紹介もできます。OSメーカーにコンサルティングを依頼するというのは不思議な感覚かもしれませんが、スマートフォンはまだ市場が成長途中ですから、情報が集まっているところに声をかけるのが得策ではないかと思います。

写真 セミナーはスマートフォン導入におけるさまざまな疑問を解決できる場でありたいと語る越川氏

村上: 私たちあずさ監査法人では、スマートフォンのセキュリティ対策に関わるご支援のほか、スマートフォンを利用した生産性の向上やコスト削減、あるいは円滑な導入プロジェクトの実施等について企業の立場にたった総合的なご支援をしていきたいと考えています。どうしたら有効活用できるのか、どのように導入を検討・実施したらよいのか、必要なセキュリティ対策は何かといったお悩みについて、広くご支援していきたいと考えています。

越川: 我々2社で力を合わせて、企業にとって有益なスマートフォン導入をサポートしたいですね。セミナーは企業のさまざまな疑問を解決する場でもありたいと思います。実際に、7月のセミナーではその場での質疑応答以外に、1回だけ無料で希望企業にマイクロソフトとあずさ監査法人で伺う「簡易コンサルティングサービス」もご紹介しました。これは次回もぜひ実施しようと思っています。

村上: スマートフォンがどのような機器なのか、どのように活用できるか、セキュリティ上の留意点はどこにあるのか等について、より具体的なイメージを持って頂くための工夫も必要だと思います。セミナーに参加された方々からは、ご自身がスマートフォンを使った経験がない、あるいは一般利用者としての個人利用の経験しかないために、実際の業務における利用方法や利点がイメージしにくいという声をよく耳にします。たとえば、次回のセミナーに参加頂いた方を対象に、実際のスマートフォンを使用したハンズオンセミナーのようなものを別途開催するのも面白いと思います。設備が必要になるので、全てのセミナー参加者を対象にするのは難しいと思いますが、可能な範囲でご希望頂いた方々を対象として、実際に業務ソフト等を利用したり、機能やセキュリティ上の留意点を体験して頂けると良いと思います。

越川: それはいいですね。他には、効果を測定する指標が見えないせいで稟議を通しづらいという話も聞きました。スマートフォンを導入したらどれだけコストダウンができる、どういう風に業務が効率化されるというような指標が欲しいという要望です。絶対的な尺度を示すのは難しいですが、なんらかの指標を出してみませんか?

村上: そうですね。実際に指標を作るのは結構大変なことだと思いますが、業務効率化、コスト削減、顧客満足度の向上等の、どのような効果を期待して導入するのか、そして結果として目標は、どの程度達成されたのか等を把握していきたいと考えている企業は多いと感じています。スマートフォンを企業内で利用するための目的を明確化し、それを達成するための導入計画の策定や実施を進めるうえでも、あらかじめ指標を設定しておくことは有効だと思います。今後のセミナーでは、このような観点についても盛り込んでいきたいですね。

    
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【スマートフォンの導入事例に基づいた情報セキュリティ管理のポイント】についてを解説
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本資料はマイクロソフトとあずさ監査法人が7月に実施したスマートフォン導入のためのセキュリティに関するセミナーの「スマートフォンの導入事例に基づいた情報セキュリティ管理のポイント」についてのセッションについての講演の資料となります。

ホワイトペーパー
「スマートフォンの導入事例に基づいた情報セキュリティ管理のポイント」についてを解説
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スマートフォンの導入事例による効果を解説 「金融・製薬・流通業界でのWindows Phone事例に見る導入効果」
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「金融・製薬・流通業界でのWindows Phone事例に見る導入効果」

本資料はマイクロソフトとあずさ監査法人が7月に実施したスマートフォン導入のためのセキュリティに関するセミナーの「金融・製薬・流通業界でのWindows Phone事例に見る導入効果」のセッションに関しての講演資料になります。

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