第1回:マイクロソフト×あずさ監査法人 スマートフォン導入を支える2社対談

マイクロソフトはあずさ監査法人と共に、スマートフォンに関するセミナーを継続的に共催しており、企業内でスマートフォンを業務利用することのメリットやセキュリティ上の課題等の近時のトピックを各セミナーのテーマとして取り上げている。今年7月に開催したスマートフォンの導入支援セミナー「業種別スマートフォンの導入事例から学ぶセキュリティ管理のポイント」を振り返って、マイクロソフト株式会社 モバイルコミュニケーション本部 本部長である越川慎司氏と、あずさ監査法人 ビジネス・アドバイザリー事業部 シニアマネジャーである村上誠氏が対話した。

前回のセミナーを振り返って

--2010年4月、7月と2回にわたり共催セミナーを開催されましたが、7月に実施したセミナーは比較的導入検討が進んでいる企業を対象にしたものでしたね。

写真 あずさ監査法人 ビジネス・アドバイザリー事業部 シニアマネジャー 村上誠氏

村上: 7月に実施したセミナーでは、スマートフォンの導入目的や懸念点などに関する事前アンケートを参加者に対して行ったのですが、具体的な導入の検討まで進んでいる企業が含まれていたこともあり、私物のスマートフォンの社内での利用、バッテリーの持ち具合、情報管理を担当する部署との調整方法など、一般的なセミナーに比べてより具体的な質問や意見を頂きました。

        

越川: 今回のセミナーでは、弊社からはコスト削減事例やセキュリティの事例、あずさ監査法人からはグローバル企業におけるセキュリティ管理態勢の導入事例など、具体的な事例を紹介しました。さらに、ケーススタディをもとにしたディスカッションを行いましたが、かなり盛り上がりました。それだけ皆さん、真剣に検討されているのだと感じました。

    

最初に明確にすべきは「導入目的」

--どういう理由で導入を検討されていることが多いのでしょうか?

写真 マイクロソフト株式会社 モバイルコミュニケーション本部 本部長 越川慎司氏

越川: 同業他社が導入したから検討を開始したという声もあれば、様々なニュースでとりあげられているように、スマートフォン市場が活況だからという理由が多かったです。これは事前アンケートの結果からもはっきりとわかりました。

村上: 少なからず市況に流されている雰囲気もあるように思います。実際に導入を検討する際には、スマートフォンをどのように活用するかをはっきりと頭に描くことが重要です。「何のためにスマートフォンを導入するのか、それによってどのような効果を得ることができるのか」ということを、しっかり検討することです。一部では、市場での流行や営業部門などからの強い要望等で、利用目的や範囲を十分に固めないままにパイロット導入等を行うようなケースもあるように見受けられます。

越川: Windows Phoneの導入事例の多くは、1件あたりの導入台数が数百から数千台と大規模です。そのためか、このような大規模な導入を進めている企業では、皆さんそこはしっかりと検討していただいていますよ。何にどういう風に使うからこういう効果が出る、という確信を持っての導入を開始する企業が多いですね。逆に導入が未だ小規模に留まっている企業では、村上さんのおっしゃるような状況があるかもしれません。

村上: 漠然とした理由から導入を検討すると、どのような効果を期待するのか、どのような機能が必要なのか、どのようなセキュリティ対策が必要なのかということが具体化できないですね。実際に、どの程度のセキュリティ管理が必要かということを検討するには、どのような情報資産、例えば、顧客情報や重要性の高い情報を利用するのか、社内のネットワークにアクセスするのか等の要件を明確にする必要があります。

越川: 導入目的や導入効果に対して当初から確信をもって導入された企業の事例としては、従来は専用の業務端末を利用していた企業がこの代替機としてWindows Phoneを導入したケースなどが挙げられます。高価な専用機からスマートフォンへのリプレースですね。先ほどお話した事前アンケートの質問の中に、スマートフォンの導入に際し重要視する要素として「コスト削減に寄与できる」と回答された企業もありましたが、この方法ならばダイレクトなコスト削減が可能です。また、Exchange Online Serviceとの組みあわせなど、クラウド連携の案件が多くなってきています。

村上: 面白い事例ですね。実際のところ、多くの企業では、スマートフォンを導入することによって、業務改善や効率化、顧客満足度の向上、コスト削減等の積極的な経営上の効果を狙っています。ただ、そのような効果を十分に得るには、企業の戦略との整合やビジネスプロセスの見直し等を含めた導入戦略が必要と思います。スマートフォンはそれ自身がいろいろな可能性を持っているツールだと思いますし、現在広がりつつあるクラウド環境との親和性も高いと思っています。既存の情報システムやネットワークだけではなく、クラウド環境の活用等も含めたモバイルワークの活性化を図ることで、多様な利用方法と経営上の効果を得ることができるのではないでしょうか。まずは、スマートフォンを使って、どのような効果を狙っているのか、どのような利用方法が必要なのかということを明確にして、経営に活かせるスマートフォンの導入を目指して頂きたいですね。

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