NASの主要2大メーカーに聞いた、これからのNAS運用のポイント
多方面で守ることが重要-バッファロー
株式会社バッファロー
ソリューション事業部 グルーバル・プロダクト・マーケティング部・コーポレート・プロダクトグループ(SEA/J CSBM)
鷲野 哲也氏
バッファローのTeraStation5000シリーズ(以下、TS5000)は、昨今のセキュリティトピックや企業からの要望が増えたことから、セキュリティ機能を搭載している。従来製品でもウイルスチェックは実施出来たが、ライセンスを購入する必要があった。しかし、機器名に"VC"が付いている製品は、トレンドマイクロ社のTrend Micro NAS Securityがプリインストールされている。
鷲野氏はこう語る。
「NASは高い可用性を求められています。そのため、以前はネットワーク上に線で繋がっていたNASですが、現在はどこかが切れてもどこかで繋がるというメッシュ型に移行しています。この場合、最も重要になってくるのは、サイバー攻撃を受けた際に、迅速に把握し対処することではないでしょうか」
サイバー攻撃の感染・侵入経路は、ネットワーク経由はもちろん、USBなどの外部メモリ、ウェブブラウジングなど、無数に存在する。以前は侵入経路を守るのがセキュリティの定石だったのだが、ストレージを仮想化していると、被害箇所を洗い出すことが困難になってしまう。
また、フォルダの公開先や読み取り書き込みの権限などを細かく設定できるグループ機能を搭載。本機能を使えば、管理者がユーザーやグループ毎に、アクセスをコントロールすることもでき、高いセキュリティ性を確保することができる。そのほか、暗号化機能によりドライブ内のデータを暗号化することも可能。
こうしたウイルス対策やアクセス制御などのセキュリティ機能を搭載することは、サイバー攻撃を受けたとしても被害箇所を迅速に把握し、対処できるのだ。鷲野氏によると"VC"を冠した製品は予想以上に引き合いが多く、企業側がセキュリティに対して強い意識を持っていることを感じているそうだ。また、NASにアクセス制限を設定したり、当社でラインナップしているインテリジェントスイッチや無線LANアクセスポイントで、ユーザー認証やアクセス制限を設定。また、ウイルスチェック機能付きのUSBメモリを利用したりすることで、包括的なセキュリティが実現できる、と語る。
「NASは小規模なクラウド環境を構築するのにも有用です。今後はコンテナ型などの小規模なデータセンターの需要も高まっていくでしょう。そのような状況では、稼働率を高めるためにNASを冗長化する必要も出てきます。しかし、冗長化するとセキュリティの穴もそれだけ増えてきます。このような世の中の流れとNASの機能を俯瞰し、スキャン方法や脆弱性への対応などは今後も弊社側で柔軟に対応していきます」(鷲野氏)
アイオーデータ機器製品情報
バッファロー製品情報
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2013年6月13日