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月額費用不要でバックアップを一元管理--復元もできるSynology NASのソリューション

CNET Japan Ad Special 飯島範久2019年02月06日 15時00分

バックアップだけでなく復元方法のバリエーションも重要

 こうして登録したデバイスは、自動的にバックアップし続けてくれる。ABBの管理画面では、保護されているデバイスの種類や数、バックアップの状態、ログ、転送サイズなどが1つの画面で視覚的に確認できる。

ABBの画面。バックアップの実行状況や負荷、容量などが1つの画面で把握できる
ABBの画面。バックアップの実行状況や負荷、容量などが1つの画面で把握できる

 バックアップソリューションは、いかに効率よくデータを保護できるかに注目されがちだが、復元方法についても目を向けたい。ABBは、先述の通り目的に合わせた柔軟な復元方法が用意されており、しかも復元するまでの時間も短いのが特徴だ。

 たとえば、Windowsマシンの場合、一部の重要なファイルだけを復元させたいということが多いだろう。そんなときは、ABBと同時にインストールされる「Active Backup for Business Portal」を起動し、復元したいファイルをデバイスから選択。同じデバイスへ復元することも、違うデバイスへ復元することも可能。復元先のフォルダーも変更できるので、部署ごとに保管してあるファイルサーバーから必要なファイルを自由に取り出すというようなイメージだ。

「Active Backup for Business Portal」で、復元したいデバイスを選択し、ファイルを選んで復元できる
「Active Backup for Business Portal」で、復元したいデバイスを選択し、ファイルを選んで復元できる

 また、マシンのストレージが故障したりウイルスに感染といったときは、まっさらな状態から復元することになるだろう。そんなときは、まずWindowsを再インストールしたあと、「Active Backup for Business リカバリーウィザード」をSynologyのサイトからダウンロードして実行すると、システム設定やデータを元の状態に戻せる。

Windows 10なら、設定の「更新とセキュリティ」から「回復」で、初期状態にもどしたあと、「Active Backup for Business リカバリーウィザード」を実行して復元する
Windows 10なら、設定の「更新とセキュリティ」から「回復」で、初期状態にもどしたあと、「Active Backup for Business リカバリーウィザード」を実行して復元する

 さらに、「Recovery Media Creator(RMC)」をダウンロードして利用することで、USBメモリーによるブートメディアやISOイメージを作成できる。そのためには、ちょっとした準備が必要で、あらかじめマイクロソフトのサイトから「Windows ADK」と「Windows PE」を入手しインストール。そのうえで、RMCを実行することになるが、ABBから直接復元して環境を構築することになるので、複数台のマシンで作業をしなければならないときは、このほうが情シス担当者にとって、負担にならないだろう。

Windows 10の場合は、Windows ADKとWindows PEが別々になったため、それぞれダウンロードしてインストール
Windows 10の場合は、Windows ADKとWindows PEが別々になったため、それぞれダウンロードしてインストール
RMCを利用して、USBからブートするイメージを作成する。ISOイメージ作成もこのツールで可能
RMCを利用して、USBからブートするイメージを作成する。ISOイメージ作成もこのツールで可能
あとは、USBブートするようにして起動するだけ
あとは、USBブートするようにして起動するだけ
「Active Backup for Business リカバリーウィザード」が立ち上がり、NASへ接続して復元するデータを選択する。ただし、必要なドライバー類はあらかじめ用意しておく必要がある
「Active Backup for Business リカバリーウィザード」が立ち上がり、NASへ接続して復元するデータを選択する。ただし、必要なドライバー類はあらかじめ用意しておく必要がある

 Windows ServerやVMwareの復元は、動作しているサービスを極力短時間で復活させることが優先されるだろう。そうなると、サーバーの修理や代替サーバーを見繕うのを待って復元するのでは時間がかかりすぎる。そこでABBでは、VMMをパッケージセンターからインストールすることで、バックアップしたイメージをVMM上へ展開して、一時的に動作させることができる。こうすることで、RTOを下げビジネスの継続を可能にする。

パッケージセンターからVMMをインストール
パッケージセンターからVMMをインストール
ABBからサーバーの復元を選択すると、復元ウィザードが起動。VMMへの即時復元を選択する
ABBからサーバーの復元を選択すると、復元ウィザードが起動。VMMへの即時復元を選択する
復元するバックアップデータを選択
復元するバックアップデータを選択
仮想マシンを保存するストレージを選択。このあと、仮想マシンの設定を行なう
仮想マシンを保存するストレージを選択。このあと、仮想マシンの設定を行なう
仮想マシンの構築はほとんど時間がかからない。ここから電源を入れると、Windows Serverが仮想マシン上で起動する
仮想マシンの構築はほとんど時間がかからない。ここから電源を入れると、Windows Serverが仮想マシン上で起動する
接続すれば、ブラウザー上からアクセスできる。ログイン時に必要なCTRL+ALT+DELキーも画面上のキーをクリックするだけで実行できる
接続すれば、ブラウザー上からアクセスできる。ログイン時に必要なCTRL+ALT+DELキーも画面上のキーをクリックするだけで実行できる

 このほかにも、VMwareのホストバックアップによるインスタント復元や、完全復元。仮想ホストやファイルサーバーのバックアップ・復元も行えるため、会社の資産を守るすべとして機能的にもコスト的にも最適なソリューションと言えよう。

 Synology NASがすごいのは、NASを単なるファイルサーバーに終わらせるのではなく、簡易サーバーとして発展させビジネスソリューションの1つとして成立させたこと。今回紹介したバックアップソリューションに限らず、提供されるさまざまな機能のパッケージが、ビジネスの生産性を加速させつつ、コストの削減につながるはずだ。

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