最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

デジタルで実現した圧倒的な静寂 世界初、デジタルノイズキャンセリング対応のインナーイヤーヘッドホン

アナログではノイズ軽減に限界がある

 いまやヘッドホンの1ジャンルを確立したノイズキャンセリングヘッドホン。さまざまな形状や方式のヘッドホンが登場しているが、その効果については玉石混合。

 だが、ソニーから発売された”デジタル”ノイズキャンセリングヘッドホンは、間違いなく現在ナンバー1のノイズ低減性能を実現している。

 でも、なぜ”デジタル”処理できるとノイズキャンセルの性能が上がるのだろうか?

 まずは、ノイズキャンセリングヘッドホンの基本をおさらいしよう。

 音は空気が振動し、耳へと伝わる。ならば、まったく逆の空気の振動を発生させれば、その波を打ち消して、音自体を消すことができる。これがノイズキャンセリングの原理である。通常は、外部で発生している騒音を、ヘッドホンに取り付けられたマイクが拾いあげ、逆の音波をヘッドホン内で再生することで、外の騒音を低減させる仕組みになっている。

ノイズキャンセリング機能の原理。騒音をマイクから拾い→逆位相の波をつくる。両方を合成すると、騒音の波も消える。

 これまでのノイズキャンセリングでは、この逆の音の信号を発生させるのに、アナログのフィルターとアンプで信号処理をしていた。ただ、アナログのままでは、複雑な波形を作るのは難しいし、精度にばらつきも出てしまう。また、ノイズキャンセリングする回路自体に、外部ノイズがのってしまうこともある。外部のノイズに合わせて、正確にノイズを除去するというのは不可能だったのだ。

高性能ノイズキャンセリングと高音質再生を両立

 だが、ソニーの”デジタル”ノイズキャンセリングヘッドホンは、ヘッドホンに内蔵するマイクで拾った外部の騒音を、いったんデジタル化して、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトでデジタル処理をする。外部の騒音をデジタルで数値化しているため、より正確なデータをもとに、効果的にノイズを低減できるのだ。

 また、デジタル化したおかげで、キャンセリングする量をコントロールするノイズキャンセリング用フィルター の特性も切り替えられるようになった。飛行機、電車やバス、オフィスなど、聴いている環境に応じて、最適なノイズキャンセリングモードを選択できるのだ。

 外部のポータブルプレーヤーにつないだ音楽も、あわせてデジタルアンプで再生できるというのも大きなメリット。ノイズキャンセリング信号だけでなく、音楽の信号もデジタルイコライザーで高音質に変換。両者を足し合わせることで、高音質ヘッドホンと高性能なノイズキャンセリング機能の両立が初めて可能になったのだ。

デジタルノイズキャンセリングの技術(MDR-NC300Dの場合)。
インフォメーション
製品スペック紹介
ノイズキャンセリングヘッドホン MDR-NC300D
コード
約1.2m OFCリッツ線(付属延長コード:約1m)
電源
単3形乾電池
電池持続時間
約20時間(アルカリ乾電池使用時)
質量
ヘッドホン:約8g(コード含まず)
コントロールボックス:約53g(乾電池含む)
提供:ソニーマーケティング株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 sales-inq@aiasahi.jp