さらに「オンプレミスにすると、専任要員は必要だが、SaaSならば、管理者すら不要になる。最新のITシステムは複雑化が進んでいるので、中小にとって、いっそう有利」となる。SaaS型は「いわば、すぐに取り出して使える汎用品だといえるだろう」と金谷氏は指摘する。これらを背景に、SaaSに対する、中堅・中小企業の投資意欲は今後さらに伸びていくことが見込まれている。
中小企業では、さまざまな障壁があるなか、IT化を推進する波を起こそうと考えている人々もいる。彼らが会社を動かすには、何から始めれば良いのか。
金谷氏は「中堅はともかく中小企業には、特に情報システム部門というものがないことも少なくないだろう。そんな場合、IT化を推進するには、ビジネス部門が主導して他の部署と協調し、経営者も率先して動くというような、総力戦としてやっていかざるを得ない。SaaSやクラウドのエンドユーザーとなるのは、むしろ事業部門の人々だ。そのような層の中にいるITリテラシーの高い人、インターネットに詳しい人、パワーユーザーなどと、IT化を推進しようとの意向のある人々が共同歩調をとっていくことが重要になる」と提言している。
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