【第2回】サーバスペックの向上を実現するために〜paperboy&co. 宮下 剛輔〜
第1回のインタビューでは、創業者である家入氏が「ユーザーさんと一緒に進化していくサービスでありたい」と語った。 第2回では、今回のリニューアルにおいて、特に『進化』したシステム構成について、技術責任者である宮下剛輔氏にポイントを解説してもらう。
今回のリニューアルでは、サーバ構成を大きく刷新しました
技術責任者
宮下 剛輔氏
―――これまで何十万人もの膨大なユーザーを支えてきたシステム構成について教えてください
今までのシステム構成は、1台のサーバがウェブ機能や、メール機能(アンチスパム、アンチウィルス含む)などの主要な機能を持ち、そこに一定数のユーザーさんを収容していくというものでした。
この構成はとてもシンプルで、運営管理をする上では全体が把握しやすい、また何か問題が発生した場合でも単一のサーバにしか影響がなく影響範囲を最小限にとどめられる、というメリットがあります。
その反面、複数の機能が1台のサーバに収容されているため、ある機能の障害が他の機能にまで影響してしまう、といった問題があります。たとえば、大量にスパムメールが送られてくることによるメールの負荷が、ウェブにまで影響してしまい、ウェブページの表示が遅くなったり、逆にウェブへのアクセスが集中して、メールの配送に遅れが出てしまう、といったことがあります。
また、1台ですべてを処理する構成になっていると、特定の問題に対する柔軟な対応が困難になってしまいます。たとえば、あるサーバではスパムメールが多く、ディスクI/Oが高いといった状況へ対応するためには、ディスクの本数を増やしてI/Oを分散したり、ライトキャッシュを多めに積んだコントローラに交換する、といった対応が考えられますが、1台ではできることに限りがありますし、ハードウェアレベルの対応はサービスの停止時間が長くなったり、サーバが正常に起動しなくなる可能性がある、といったリスクも伴います。さらに、サーバごとにハードウェアの差異が出るのも運用管理が複雑になる一因となっていました。今回のリニューアルでは、こういったさまざまなデメリットを払拭すべく、サーバ構成を大きく刷新しました。
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