CNET Japan SiteCatalystのケーススタディ:メディア企業での活用法

Excel連携を活用したレポーティング

CNET Japanは、チャネル(サイトのグランドナビゲーションバーにある各タブのこと)ごとのページビューを週間でレポートしており、そのパフォーマンスはチャネル販売をする営業部や、記事を執筆・編成する編集部に不可欠なデータである。

各記事のページビューは、どのような内容の記事がより多く読まれているかという傾向を把握でき、これによりページビューを稼ぐ記事と重要な記事をバランスよく掲載していくことができる。また、チャネルやタグ単位でのページビューは、広告枠として販売しているチャネルに十分なページビューがあるか、あるいは新しく伸びているジャンルを把握できる。さらには、時間単位のページビューにより、サイトとしてページビューを稼ぐ時間帯や、記事の種類によって読まれるタイミングを計ることができる。

これらの情報を把握し、分析しておくことで目標設定と予測がより正確に行えるようになる。目標値を立てるときには、コンテンツサイクルの見直しや新規サービスの企画開発などの事業計画に加え、ページビュー目標も設定する。ページビュー目標設定の基本は月次ベースで、これに季節変動を加味することになるが、予測値の決定と目標達成のためのアプローチには、月次・週次単位でのレポートが必須となる。これによりページビューの推移を把握することができ、状況に合わせた対策を正しく行えるようになる。

カスタム変数で取得するデータの、複数週に渡る蓄積データが必要なこのレポートを作成するには、Excel連携レポートツールであるAdobe ExcelClient, powered by Omnitureが最適である。

エクセルクライアント
(画像クリックで拡大表示)

この最終型のレポートにするために、複数の変数からデータを取得してレポート上でマージするなど、最初は作りこみが必要になる。しかし、一度Adobe ExcelClientツールで作成しておくことで、その後は更新ボタンひとつで手軽にレポートを更新できるようになる。このため、分析に重要な定点観測のレポーティングを容易に継続することが可能になっている。

定例のレポーティングは、このようにボタンひとつで更新できるよう、初めに作り込んでおくことが大事。こうしておくことで、後々挫折せずに続けることができ、レポートを作ること自体が「仕事」になってしまう危険を回避できる方法といえる。

マーケターの役割のひとつは、営業マンや編集者あるいは経営者からの「こんなデータ取れる?」という要望に応えることである。そのためには、そのデータが必要な理由(目的を知る)、CMSが持っている情報のロジック(欲しい情報がどのようなロジックなのかを確認しないと正しいデータの取得ができない)、Adobe SiteCatalyst変数への割り当て(変数にも制限があるので有効に活用する)、変数のクロス集計、レポーティングイメージ(データの羅列で提出するわけにはいかない)といった条件を検討する必要がある。

まとめ

日々新しいニュースを配信していくメディアサイトにとって、ページビューの情報から読まれている記事の内容を把握し、読者の需要を見極めることは重要である。また、ページビューの推移を詳細なレポートとして出力することは、翌年度の目標値の設定や、現在の目標値に対する達成具合などを知るにも有効だ。こういったレポートには、カスタム変数で取得するデータが多いため作成に手がかかるが、Adobe SiteCatalystのAdobe ExcelClientの活用で次回からは容易にレポートの作成が可能となる。
次回はユーザーインサイトとして、アクセス経路ごとの読者の閲覧状況をみて、その特性を考察していこう。

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