CNET Japan SiteCatalystのケーススタディ:メディア企業での活用法

SaaS(ASP)形式のウェブ解析ソリューションである「AdobeR SiteCatalyst, powered by Omniture(以下、Adobe SiteCatalyst)」は、単なるシステム運用のためのウェブ解析ではなく、企業ごとに設定されるビジネスの目標と、その実現に貢献できるためのサイト運営を可能にする。そこで、ニュースを中心とするメディアサイトであるCNET Japanが、実際どのようにAdobe SiteCatalystを活用しているかをマーケター目線で紹介していこう。今回は、Adobe SiteCatalyst実装・設計、取得したデータ、そのレポーティングについて紹介する。

メディアに欠かせないデータとは

IT業界のオピニオンリーダーを対象に、1日に30本以上の記事を公開しているCNET Japanでは、当然ながら記事を速やかに、かつ簡単に公開することが出来るCMS(コンテンツマネジメントシステム)を導入している。CMSの設計に関しての詳細な解説は割愛させていただくが、このCMSの設計とAdobe SiteCatalystの設計が深く関わってくることは、みなさんにも想像がつくのではないだろうか。

CNET Japanでは広告を主に販売しているが、なかでもバナーに代表されるディスプレイ広告は、「インプレッション」という露出回数により販売購入される仕組みになっている。アドサーバーが実際に広告を露出した数値をレポートするのに対して、Adobe SiteCatalystは事前に露出数(ページビュー)を試算するのに有効である。

例えばCNET Japanの記事には、「企業名」やその記事の内容を簡潔に表す「タグ」情報を紐付けているが、クライアントから「自社について書かれた記事にターゲットして広告を掲載したい」という要望があった場合には、「企業名」に紐付く記事のページビューを見込数として利用することができる。

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これはタグというカスタム変数を用意して、CMSから記事に紐付くタグ情報を送りだすことでデータの取得を行っている。ここで参考として、Adobe SiteCatalystのカスタム変数の設計と、変数のコリレーション(クロス集計)を管理している設計書をお見せしよう。この設計書は技術担当とマーケターの架け橋となっている。

設計書
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このように、カスタム変数の設計や導入には適切な準備や作業が必要となるが、ていねいに設計することで広告の見込数を計測することもできる。Adobe SiteCatalystは、こういったメディアに欠かせないデータの取得にも利用できることがわかるだろう。

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