CNET Japanは3月14日、スマートフォンの業務活用をテーマにしたビジネスセミナー「ビジネスを変えるスマートフォンのインパクト」を開催した。この中で、NTTドコモからは第一法人営業部 担当部長で博士(経営学)の上原宏氏が登壇。「Androidスマートフォンのオープン環境の利用」と題して、Androidスマートフォンをビジネスに活用する上でのメリットや応用手段、課題などについて具体例を交えながら紹介した。
上原氏は冒頭で、まずスマートフォンの市場の現状に触れた。MM総研の調査によると、2015年度にはユーザー数でスマートフォンが携帯電話を上回る見通しだ。そのスマートフォンについて搭載OSのシェアを出荷台数ベースで見ると、2010年の時点でオープンプラットフォームであるAndroid OSがiOSを上回っている。Android搭載スマートフォンは「メーカー各社にとって開発しやすい端末」(上原氏)ということで、ドコモの2011-2012冬春モデルを見ても、多種多様なAndroid搭載スマートフォンがラインナップされている。
![]() 2015年度には、携帯電話の契約数に占めるスマートフォンの比率が51%に達する見通しだ。 |
![]() 国内スマートフォン OS別出荷シェア。 2010年には、Android出荷台数がiOSを上回った。 |
また、ハードウェアとアプリケーションを結びつける仲介役「API(Application Program Interface)」が整備されていることがAndroidの強みである(上原氏)。APIを経由すればスマートフォンの特長である多彩なセンサーなどの内蔵ハードにアクセスしやすく、アプリにどう活かすかはアイデア次第だ。実際にマーケティングでのアプリ利用事例も増加しており、カメラを向けると実寸大の家具が浮かび上がるAR(Augmented Reality:拡張現実)、路上でカメラを向けると最寄店舗までの方向と距離を表示してくれるナビなどを始め、角度センサーを用いて美味しいハイボールの作り方を演出するアプリも登場。いずれも直感的な表現と操作感で新しいユーザー体験を提供している。
![]() 多種多様なセンサーを搭載しており、その活用がAPI経由で容易なことが差別化要因となる。 |
![]() APIの利用イメージだ。腹筋運動のアプリ内では、このようにAndroidアーキテクチャにアクセスし、情報を取り出している。 |
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