NECは、大規模ホテルからビジネスホテルまで、30年以上にわたってホテル業務システムを提供してきた。こうした長年の実績をベースに、ホテルの基幹業務システムと先進のデジタルサイネージ、IP電話システムなどを連携させたソリューションを、クラウドサービスによっていち早く提供していくという。この「ホテル総合クラウドサービス」で中核となるのが、ホテルの基幹業務システムとして日本で数多くの導入実績を誇る「NEHOPS(ネホップス)」である。
「『NEHOPS』は、宿泊システム、顧客システム、宴会やレストランシステムはもちろんのこと、購買や会計、人事給与システムなど、シームレスに連携しながら、ホテル業務を総合的に支援します。この『NEHOPS』をクラウドサービスによって提供することでコストを抑え、スピーディな導入が可能となり、さらに経営情報のリアルタイムな把握も可能になります」と、NEC サービス第一営業本部の阪本恭教本部長は語る。
クラウド活用は、ハードウエア導入やシステム構築、運用などのコストの大幅な削減と同時に、ITシステム運用における管理業務の負荷低減も図ることができる。人やコストなどのリソースが限られているホテルにとって、クラウド活用は大きな魅力となるはずだ。
「システム変更やバージョンアップ、グローバルなネットワーク環境への対応など、お客さまの手を煩わせることなくNECがトータルにサポートし、運用管理の負担を大幅に低減いたします。クラウド活用により5年間でIT導入・運用コストを約30%削減という試算結果も出ています」と、阪本本部長は語る。
「ホテル総合クラウドサービス」によって、導入ホテルの業務やサービスはどう変わるのか。第一は、顧客情報などの有効活用である。宿泊やレストラン、宴会など、これまで各部門で個別にシステム管理されていた顧客の履歴データを効率よく連携することで、禁煙や喫煙、客室タイプ、空調温度や照明、好みのフードやドリンクなど、ゲスト一人ひとりの嗜好に合わせたきめ細やかなサービスが実現できる。
また、コンシェルジェやベルボーイ、ハウスキーパー、レストランのスタッフなどが、無線LANを利用したモバイル端末を携帯することで、フロントを介さずにゲストのリクエストにすばやく対応できる。タオルなどの備品の追加やリネンの交換、フードやドリンクのルームサービスなど、ゲストを待たせないスピーディな対応によって、ホテルに対する満足度がいちだんと高まる。
「ホテル総合クラウドサービス」の第二の特長は、先進のIP電話やデジタルサイネージとの連携だ。クラウド上のサーバにあるゲストのプロフィールや利用履歴などの情報を基に、一人ひとりの嗜好によりマッチしたおもてなしが可能になる。たとえばIP電話のディスプレイ上に個々のゲストにふさわしいメッセージや施設ガイドなどを表示したり、デジタルサイネージによってゲストやTPOに合わせたインフォメーションを提供することで、「個客サービス」の向上につながる。またホテル館内での飲食や施設利用を促進することで、売上向上にも寄与できる。
ホテル全体の業務システムの最適化を支援するNECの「ホテル総合クラウドサービス」は、コストや運用管理の低減とともに、「人によるサービス」の向上を実現。さらに経営管理情報のリアルタイムな把握などによりホテルの経営基盤強化にも貢献する。
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