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RTB広告がスマートフォン広告市場を変える?採用メディアが語る「AdStirRTB」選定のワケ(1)

CNET Japan Ad Special2012年07月10日 11時00分
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メディア向け広告プラットフォームSSP「AdStir」(アドステア)

 メディア向けの広告プラットフォームSSP(Supply Side Platform)サービスである「AdStir」(アドステア)は、モーションビート(ngi groupから社名変更)が昨年9月にリリースしたサービスだ。RTB(Real-Time Bidding:リアルタイム入札)取引を提供開始したことが奏功し、同サービスは2012年6月現在で利用が1500メディアを上回るなど、提携メディアが堅調に増加している。モーションビートは国内で初めてスマートフォンRTB広告をスタートさせるなど、スマートフォンに特化したサービスに注力する企業でもある。

 本記事は”なぜRTB広告を取り入れようとするのか”というメディア側の視点に着目し、AdStirを導入したサイトの運営側に話を聞くことで、スマートフォン市場の現況、メディアの収益モデルに与えるインパクトなどを探っていく。

twitterアグリゲーションサービス「トゥギャッター」における導入事例

一社のみのアドネットワークを配信していた時期と比べ、AdStirのRTB広告を導入した事で収益性に飛躍的な向上が見られました。これは非常に驚きでした


トゥギャッター株式会社
COO 吉田 俊明(@yositosi)氏

 こう振り返るのは、ユニークユーザーが500万人を超える「トゥギャッター」を運営する吉田俊明代表だ。

 トゥギャッターはツイッター上で展開される人々のコミュニケーションを整理し、文脈に沿ってまとめてアーカイブ化するサービスである。ツイッター上で起きた事はトゥギャッターを見ればわかるという利便性から、20~30代を中心に利用者数を増やしている。特にスマートフォンとの相性には定評があり、スマートフォンからの利用度合いを示すPV(ページビュー)数は毎月最高値を記録するなど、その伸びは右肩上がりだ。

 吉田氏は「もともとはPCサービスがメインでしたので、PCで利用していた効果の良いアドネットワークをスマートフォンでも利用すればいいと考えていました。とはいえスマートフォンのPV数が増えてきていたので、PCとは別の方法を検討する必要も感じていたのは事実です」と導入に至る背景を解説し、「スマートフォンのアドネットワークは多数あるうえ、その差が分かりにくい。かといって全てを試すのは大きな手間がかかる。どのアドネットワークから試すべきか決めかねていたところに、国内の主要な複数のアドネットワークを束ねているモーションビート社のSSP「AdStir」を知ったのがきっかけです」と話す。そして実際にスマートフォンRTB広告を体感し、こう評価している。

スマートフォンの市場はPCとは違うという事を痛感しました。まず、RTB広告の収益性の高さに強く魅きつけられました。それと同時に今までPCで培ってきた広告の手法に固執せず、いろいろな手法を試していくべきだ--という機運が社内で高まったのです。その点、AdStirなら一つ一つ手間をかけず、RTB広告の導入ができ、簡単に複数のアドネットワークを試すことができる。試してみて非常に良かったと思えるポイントです(吉田氏)

 「AdStir」は、このほど開始されたRTB広告のほか、複数のネットワーク広告や純広告、自社広告を一元管理できるため、「複数の手法を比較検討していくトゥギャッターにとって最適なサービス(吉田氏)」という側面もあったようだ。

 吉田氏はPCとスマートフォンの利用目的の違いに着目している。ユーザーは一般的に、PCを使う際にはニュース系ポータルサイトや大規模SNSなどを閲覧する傾向があるが、「スマートフォンでの動きは明らかに異なる。そこでユーザーがアクセスするのは著名ポータルサービスではなく、コミュニケーションのためのソーシャルサービスであったり、あるいはゲームなどです」(吉田氏)というわけだ。こうした傾向をもつスマートフォン上で、吉田氏はツイッターと非常に相性のよいサービスである「トゥギャッター」のプレゼンス向上を狙う。

面倒で手間のかかるマネタイズはAdStirのようなツールに任せて、私たちはユーザーに喜んでもらえるようなサービス開発に集中したいと思っています。そういった意味では、複数のアドネットワークやRTB広告をAdStirひとつにまとめて使えるのは本当にありがたいです(吉田氏)

次回予告:

 AdStirは、今後も主要なアドネットワークや広告主側の広告出稿プラットフォームDSPとの連携を増やしていく予定という。導入する媒体側に対し、さらなる利便性の向上や、スマートフォンメディアの収益向上に寄与しようという考えだ。

 一方、アドネットワークの最大のリスクとして、”広告在庫切れ”問題は避けて通れない。そこで次回は、この問題への対処方法を考えていきたい。

 登場する事例企業は、複数のアドネットワークとRTBを使い分けながら広告収益を最大化しているピクシブ株式会社だ。次回記事の登場を心待ちにしていただきたい。

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