最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

ネットと家電をつなぐチャレンジ「Life-X」--その課題と可能性を探る

Life-xの未来をCNETのパネラーがアドバイス

第5題

仲間と情報を共有・公開する楽しみ方は?

野球やサッカーといったスポーツや、バンドや演劇といったサークル活動など、共通の趣味や活動の仲間たちで、それらに関連する写真や動画、ウェブサイトの情報(Webクリップ)、メモ(イベントの情報やうわさ話など)をどんどん集めて共有するというのも、Life-Xの楽しみ方の1つだと思います。また、「タイムラインビュー」や「リストビュー」の機能を使うと、その情報を作成した順や投稿した順など、時系列で見られます。このように、特定の仲間とLife-Xを使うとどのような楽しみ方があるでしょう。さらに、個人の趣味の楽しみ方がどのように広がるでしょうか。

徳力基彦
ANSWER
徳力基彦さん
ブロガー

■テキストよりも敷居が低い

個人的には、Life-Xのタイムラインビューの今後に興味を持っています。

知り合いの活動が時系列にならぶという意味では、Twitterのようなテキスト系のサービスが現在は主流ですが、タイムラインビューにおいては、写真や動画的なものが机の上に散らばったようなイメージでならぶので、これはこれで画像を通じた友達とのコミュニケーションの新しい形がありうるような気がします。

テキストの入力というのは何かしら文章を考えないといけない行為ですが、写真や短い動画であれば、その場で撮影したものをそのままアップすることで、簡単にコミュニケーションが始められるわけで、実はテキストより敷居が低いのではないかと考えています。

現在のLife-Xでは、まだ写真や動画のアップロードのための操作が必要なので、いわゆるライフログ的に使うにはちょっと努力が必要ですが、これが専用ソフトとか専用端末によって、自動的に取った写真を共有するような仕組みになってくれば、お互いに特に文字を通じた会話はないんだけれども、写真や動画を通じてお互いが何をしたのか何となく把握しているというゆるいつながりがあり得るような気がしています。

■つぶやきで埋められてしまうのはもったいない

特にお互いが同じタイミングで実は同じイベントに参加していたりとか、逆に全く別の場所に旅行に行っていたりとか、そういったことを写真や動画から知って、そこから会話が始まる、という可能性がLife-Xにはあるのではないかという気がします。

そう言う意味では、逆に現在のタイムラインビューがテキストのつぶやきで埋められてしまうのはもったいない気もするので、テキストの表示を小さくできたりとか、デフォルトの表示を画像優先にしたりとかできると良いような気もします。

また携帯電話でこのタイムラインビュー的な感覚をなんとか再現することができると、さらにそういった友達との共有の可能性を拡げてくれるような印象を受けています。

2008/11/7
パラダイス山元
ANSWER
パラダイス山元さんゲストパネラー
マンボミュージシャン、マン盆栽家元、公認サンタクロース

朝、羽田から飛び立って沖縄→名古屋→函館→名古屋→福岡を経由して最終便で羽田に帰る……そんな日がな飛行機に乗り続けてい る“修行僧”な私にとって「マップ機能」はちょっと面白そうだなと。ラウンジのお酒や、おつまみ、機内食などの写真をアップすると、それが地図上でリアルに位置表示されるのは可笑しいです。そういった距離の俯瞰的な見...

2008/11/7
コグレマサト
ANSWER
コグレマサトさん
ブロガー、コンサルタント

今や携帯電話も含めて、あちこちで「写真を撮る」ということが当たり前になっています。イベントを見かければ誰もが携帯電話を向け、シャッターを切ります。これって、かなりすごいことだと思っています(10年前には考えられなかったですよね?)。知り合いが旅行に行った時に、料理が出てきた瞬間に居合わせた人が一斉にデジカメで写真を撮りはじめた、というのもすごい話だと思いまし...

2008/11/7
八谷和彦
ANSWER
八谷和彦さん
メディアアーティスト

仲間・・・って、皆さんいますか?僕、あまり友達いないんで「一緒に遊ぶ仲間」って感じの人が、あまりいないんですよね。というか「仲間」で会社作っちゃったしなぁ。個人的には、友人関係は、こんな感じです。(1)仕事関係。プロジェクトを組んで、密に連絡とる人たち。Yahooグループや、wiki、あるいはメーリングリストを作る。遊び要素はなし。(動画や写真、テキストのやりとり)←(2)ともだち・知り合い...

2008/11/7
?
ANSWER
松村太郎さん
慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)

仲間と情報共有・公開をしあう楽しみ方として僕がお薦めしたいのは、やはり今を生きているライブ感をシェアすることだと思う。特にモバイル環境からの写真のアップロードや、メモ、ブログの投稿などが簡単にできるようになっているからこそ、時間をシェアする感覚が持てるインターフェイスとしてのライフログの存在は、今後大きくなるモノと考える。大学生までなら、クラスやゼミ、サークル…

2008/11/7
山根康宏
ANSWER
山根康宏さん
携帯電話研究家

タイムラインビューはLife-Xを使い始めて最もワクワクさせてくれる機能だ。画面UIの効果もあり、情報が時系列ごとに自動的に順番に並んでいくのは面白い。.例えば先日の連休中、筆者の住む香港に日本の友人たちが別々にやってきた。昼はA氏と飲茶、午後はB氏と買い物、夜はC氏と食事、その後はA氏とD氏と買い物、のように全員同一行動ではなくバラバラに..

2008/11/7
第1題

写真や動画、ブログなど、日々の感動を記録したコンテンツを1カ所に集め、デジタル機器の垣根を越えて、家族や友人などと共有できるライフログ・シェアリングサービスが「Life-X」。現在、クローズドベータとして限定テスト公開されているが、いち早くこのサービスに触れたCNETパネラーに、第一印象を聞いてみた。

第2題

写真や動画、ブログなどを使って自分の生活を記録していく「ライフログ」や、もっと手軽にライフログでコミュニケーションしようとする「ライフストリーミング」について、その魅力や概念をどのように捉えていますか。また、そのうえで、ライフログ・シェアリングサービスのLife-Xを実際に使ってみてどのように感じましたか。

第3題

パソコンはもちろんのこと、携帯電話やテレビ、ゲーム機など、さまざまな機器から利用できるのもLife-Xの特徴の1つです。10月20日から写真をプレイステーション・ポータブル(PSP)とプレイステーション 3(PS3)で表示できる専用サイトもできました。今後、デジタルカメラやビデオカメラ、ポータブルオーディオプレーヤーなどをはじめとして、ネット接続が可能になる機器はどんどん増えていく可能性があります。こうした中、ライフログ・シェアリングサービス「Life-X」のようなネットサービスと連携してほしいのはどんな機器で、どのように使いたいですか。また、さまざまな機器と連携する際に、魅力的なコンテンツは何だと考えますか。

第4題

日常生活の中では、たとえば家族旅行や出張に行って、その過程の時々を位置情報付きの写真や動画、メモとして携帯電話からLife-Xにアップロードして記録し、家族や社員と共感するといった使い方があるでしょう。「マップビュー」機能を利用すれば地図上の撮影した場所に写真が表示されるので、どこでどのような写真を撮ったかが一目瞭然です。さて、あなたならLife-Xを日常のどんなシーンで、どのように活用しますか。

第6題

Life-Xには「タイムラインビュー」や「リストビュー」「マップビュー」「アルバム一覧」など、他人と共有したコンテンツや自分だけの情報などを閲覧するいろいろな方法がありますが、ほかにどのようなコンテンツの見せ方があるでしょうか。また、Life-Xのコンセプト動画でも表現されていますが、ライフログサービスにおけるインターフェースの魅力や可能性についてどのように考えますか。

第7題

これまで6回にわたり、さまざまな意見をいただきましたが、ソニーは2008年度から3年間の中期経営計画の中で、具体的な施策の1つとして「液晶テレビやゲームなど主要製品の約9割にネットワーク機能を内蔵する」ということもうたっています。Life-Xは、これを具現する際の中核サービスとしての意気込みも感じられます。これらを踏まえたうえで、Life-Xの課題はどういったことがあるでしょうか。また、あなたはソニーに何を望みますか。

Life-X 紹介

■Life-X 公式サイト

ライフログ・シェアリングサービス「Life-X」の詳細についてはこちらをご覧ください。

■コンセプト動画
■タイムラインビューリニューアル
■Life-Xの最新情報

Life-X 関連記事

パネラー プロフィール

コグレマサト
コグレマサトさん(ブロガー、コンサルタント)

IT、Mac、デジカメ、サッカー、アイドル、育児、芸能、映画、音楽、Wii、PC、ラジコンなど、様々な話題について書いているブログ・ネタフル管理人。浦和市出身。浦和レッズサポーター。アルファブロガー2004、2006に選ばれる。共著に「クチコミの技術」(日経BP)がある。

徳力基彦
徳力基彦さん(ブロガー)

NTTや、IT系コンサルティングファームを経て、アリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2007年7月には、国内初のブログネットワーク企業アジャイルメディア・ネットワークの取締役に就任。「ワークスタイル・メモ」をはじめとして複数のブログを運営するなど個人でも幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。

八谷和彦
八谷和彦さん(メディアアーティスト)

ポストペットというメールソフトを作ったり、メーヴェの実機を作ってみるプロジェクト「オープンスカイ」とかやってます。それと人形と飛行機とソフトウェアを作る小さな会社「ペットワークス」の代表も。

松村太郎
松村太郎さん(慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問))

慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。キャンパス内の口コミネットワークコミュニティサイトのプロジェクトに参加。2001年のブロードバンド元年には 「個人メディア」をテーマに、ストリーミング放送の研究・実践を行う。現在、小檜山賢二研究室でウェブログとケータイ社会学について研究。

山根康宏
山根康宏さん(携帯電話研究家)

一企業の海外駐在員時代に海外の携帯電話に興味を持ち2003年に独立。香港を拠点とし中国・アジアからヨーロッパまで海外事情を日々取材・研究している。海外関連記事や書籍などを多数執筆するほか、海外進出を考える企業向けにコンサルティングを行っている。また自身は海外携帯電話を500台以上所有するコレクターでもある。個人サイトはこちら

ゲストパネラー プロフィール

朴正義
朴正義さん(株式会社バスキュール代表取締役、クリエイティブディレクター)

株式会社バスキュール代表取締役/クリエイティブディレクター。1967年東京都生まれ。一男一女の父親。言葉や世代を超えて、多くの人々に喜んでもらえるインタラクティブ・コンテンツを生み出すことを目標に、ワーカホリックな毎日を過ごしている。「AXE」(ユニリーバ)、「ポケットモンスター」、オリンパス、MSN Japanなどのウェブサイト制作を通じて、カンヌをはじめとする国際的な広告賞を多数受賞。趣味はポケモンの育成とネットをいかした新しい会社像を妄想すること。

石黒謙吾
石黒謙吾さん(著述家、分類王

映画化もされた「盲導犬クイールの一生」はじめ、「ダジャレ ヌーヴォー」、短編集「犬がいたから」、「ベルギービール大全」、「CQ判定 常識力テスト」、「ナベツネだもの」、「バカには絶対解けないナゾナゾ」(白崎博史と共著)など著書多数。さまざまな図表を駆使し森羅万象を役に立たない構造オチ方向に(!?)チャート化する“分類王”としての代表作に「図解でユカイ」が。編集者としても「ザ・マン盆栽」(パラダイス山元)、「ナガオカケンメイの考え」(ナガオカケンメイ)、「やさぐれぱんだ」(山賊)など幅広いジャンルで多くの作品が。現在、来年刊行の「分類王のチャート思考術」(日経BP)を執筆する日々。

小山薫堂
小山薫堂さん(放送作家、N35inc株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ代表)

「料理の鉄人」「トシガイ」をはじめ、斬新な番組を数多く企画。現在は「宇宙でイチバン逢いたい人」などに携わる一方でラジオのパーソナリティ、ライフスタイル誌でのエッセイ連載、日光金谷ホテルのアドバイザーを務めるなど多岐にわたり活躍。初の映画脚本作品「おくりびと」が第32回モントリオール世界映画祭にてグランプリを受賞、海外でも多方面から評価された。東北芸術工科大学内に2009年新設される「企画構想学科」の学科長に就任予定。

パラダイス山元
パラダイス山元さん(マンボミュージシャン、マン盆栽家元、公認サンタクロース)

元カーデザイナー、東京パノラママンボボーイズを率いるミュージシャンでありながらグリーンランド国際サンタクロース協会認定の公認サンタクロース、入浴剤ソムリエ、会員制餃子店「蔓餃苑」の店主、マン盆栽家元…と好奇心と脂肪が固まってできた21世紀型ハイブリッド金髪豚野郎。趣味は、鉄から空へ完全シフト。年間300回以上飛行機に搭乗するというエアライン上級会員オタク。

寄藤文平
寄藤文平(アートディレクター)

有限会社文平銀座主宰。広告アートディレクションとブックデザインを中心に活動。主な仕事に、JT「大人たばこ養成講座」、メトロ文化財団「家でやろう。」グリコ乳業「白黒つけないカフェオーレ」など。イラストレーターとして雑誌の連載や、著作も行う。著書に「数字のモノサシ」、「死にカタログ」(寄藤文平著)大和書房、「ウンココロ」(寄藤文平・藤田紘一朗著)実業之日本社などがある。

Life-X 関連企画

Life-xで、できること

様々なコンテンツを一元管理する

様々なコンテンツを一元管理する

写真、メモ、Webクリップなどの日常で記録(“ライフログ”)したコンテンツを、Life-X上に保存しておけます。
また、さまざまなWebサービスと連携し、Life-X以外のサービスに保存されているコンテンツもLife-X上にまとめて表示し管理できます。

友人や家族と気軽に共有する

友人や家族と気軽に共有する

家族や友人など、「フレンド登録」した特定の相手と、お互いのコンテンツを共有しコメントを交換してコミュニケーションを楽しめます。共有する相手は、コンテンツごとに自由に設定できます。

集めたコンテンツを楽しく閲覧

集めたコンテンツを楽しく閲覧

「タイムラインビュー」や「マップビュー」などを使い、時間軸や、位置情報に沿って集めたコンテンツを閲覧することができます。

様々なハードウェアで楽しむ

様々なハードウェアで楽しむ

パソコンはもちろん携帯電話からもLife-Xで管理するすべてのコンテンツを表示できるほか、写真やメモのアップロード、フレンドとのコメント交換やアルバム作成などが可能です。