お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

仮想化したのに「困った!」問題はストレージ?

サーバーを仮想化したのに、管理者の苦悩が続く理由とは?

 サーバーの台数は増えるばかり。社内に何十台、何百台ものサーバーを個別に稼働させると、負荷が高いのはほんの一部で、残りは低い稼働率のままで非効率……なんてことも。そこで理想とされたのがサーバーの仮想化。CPUやメモリーなどのリソースを共有できて効率的であり、管理の簡素化にもつながるので手間や運用コストの削減も期待できる。

 しかしサーバーを仮想化したものの、ストレージ環境は従来通りの運用をしているために、様々な問題に悩む管理者は多い。サーバーと同様にストレージも仮想化が可能であり、そのメリットは大きい。仮想化環境にありがちな「困った!」ケースを挙げてみよう。

「困った!」あるある(1):ストレージ容量が足りない

 仮想化サーバーでは大容量のストレージが必要になる。多めに見積もったはずが、あっという間に容量が残りわずか。例えば本番稼働してみたら、データ量が当初の予想を大幅に上回り「こんなはずじゃなかった」。またはテレビやツイッターで紹介されたらユーザーが急増するなど、ビジネスとしてはうれしいがシステムは急な対応を迫られ「うれしい悲鳴」。そうでなくても、データは常に増加していくものだ。

ストレージを仮想化すれば!
→ 使用領域を効率的かつ柔軟に運用できて安心

 ストレージ仮想化では、そもそものディスク容量を効率的に利用できるという特長があり、それはシン・プロビジョニングとよばれる仮想化機能に代表される。この機能は、アプリケーションごとに仮想のディスク容量を割り当てるものの、実際には書き込まれた実データ容量分しかディスクを使わないという技術で、未使用領域を最小化させることができる(イメージ図参照)。また、使用領域の効率を高める機能を持つ製品もあり、例えばメールのアーカイブにありがちな重複データを削減する機能、あるいはデータの書き込み時にリアルタイムでデータを圧縮する機能などの実装で、容量の「足りない」が起きにくい状態をキープさせるのだ。

 もちろん、将来的に容量の増設が必要になっても心配無用。使用領域の拡張や削減でシステムを停止する必要がない。オンライン(稼働中)のまま、設定を変更するだけ。割り当ての変更も設定で調整するだけでいい。

「困った!」あるある(2):バックアップが終わらない

 どんなシステムでもバックアップが必要なのは言うまでもない。しかしデータのバックアップは時間がかかる。システムが停止できなければ、稼働中にバックアップ作業をする必要があり、オンラインでのバックアップはオフラインより時間がかかる。データ量が多ければなおのこと。

 そのため定期的なフルバックアップは週末や深夜に行うことが多い。それでもデータ量が増えて、サーバーの負荷が高ければ業務開始時間までにバックアップが終わらない……なんてことも。

ストレージを仮想化すれば!
→ 高速バックアップで運用負荷軽減、データ保全性向上

 仮想化に対応したストレージ製品の中には、高速にかつ確実にバックアップするための機能やオプションを持つものがある。たとえば、変更されたデータのみを反映させる高速コピー機能や、同時に多数のコピー先にデータを保管させる複数コピー機能がある。また、高度な知識は必要ないので運用も安心だ。作業負荷も下がる。

 バックアップが短時間ですむなら運用が変わる。例えば「バックアップにかかる時間が長いから、フルバックアップは週末のみ」と妥協していても、「短時間ですむなら、フルバックアップは毎晩にしよう」と頻度を高めることもできる。そうすればデータ保全の信頼性をより高めることができる。

日本IBMのお問い合わせ先
提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2012年11月6日