ビジネスじゃなくてもOK。機能と外見の良さを両立!--Android女子部部長のオススメ活用術(第3回)

工夫が光る！HTC SenseでAndroidをさらに使いやすく

HTC SenseはHTC EVO WiMAX ISW11HTのほかHTC HeroなどHTC社が開発したスマートフォンが搭載している

　それでは、「HTC Sense」の中でも私が気に入ったポイントを、いくつか紹介していきます。

　例えば電話をかける操作へは、「電話アプリ」のアイコンをタップする方式でなく、ホーム画面の下に常駐表示しているバーからボタン一発でリーチできるようになっています。多くのAndroid端末では電話ボタンはアプリアイコンの形で提供されているために、電話をかけたければ電話アプリアイコンをホームやアプリ管理場所まで探しに行かなくてはなりません。HTC EVO WiMAX ISW11HTの場合、何かアプリを起動しているとき以外は常に画面の下から電話にアクセスできます。これは「HTC Sense」で私がけっこう気に入っている点です。

　あと、時計と今日の予定や時間、天気といったちょっとした情報ながらもつい一日中気にしてしまうような件をホーム画面上の小さな情報表示領域で確認することができる点も便利です。これらはウィジェットというAndroid独自の情報パーツでできています。ウィジェットは要らなければ自分で外したり、表示のサイズや設定を細かく変更することが可能です。独自の操作画面でありながら、柔軟に使い勝手をユーザー自身が調整できるのはパーツがウィジェットだからなのですね。

クオリティの高い画面デザイン

　また、ウィジェットのデザインには統一感があって、たとえカスタマイズしても他のAndroidのホーム画面にありがちな「いろいろやったら収集がつかなくなった感（今の私です...）」満載の状態にならないのがうれしいです。
　この点、外見的な清潔感を重視する女性なら気になるところなはずですが、Androidのウィジェット機能、便利なのは本当にうれしいのですけども、ちょっとウィジェットを置きすぎるとWVGAのスマートなフロアが「新宿歌舞伎町のネオン街」のように色とりどりで様々な形の看板にあふれかえる..ということになるのがあたりまえです。便利と（外見的な）スマートの両立はAndroidが抱える大きな問題だったわけですが、「HTC Sense」はそれをみごとに克服しました。アプリをデザインする仕事をしているわたしとしては、ウィジェットを置いてもらう環境のハードルが一段上がったという見方もできる（つまり「HTC Sense」と同等かそれ以上のスマートさがないとEVOのホーム画面には置いてもらえなそうということ）ので、そういう意味でも心が燃えます。

Friend streamでまとめてソーシャル

　また、細かい部分を自分好みにするのはメンドクサイが、それでもざっくり数パターンから機能と背景画像のセットを選びたい。という人は「シーン」を選んで状況に合ったスタイルを適用するやりかたが良いでしょう。わたしはこのシーンを選んでいるときに面白い機能を２つ見つけました。

　１つは Friend streamです。FacebookやTwitterといったソーシャルネットワークサービス上での知り合いの動向をひとまとめにしてウィジェットに反映してくれるというもので、それぞれのソーシャル向けクライアントアプリを起動しなくても情報を取ることができるのが便利なのです。なんらかコメントをくれた人に対して返答をするとか、特定の話題を探すといった細かい操作については個別のクライアントアプリのほうが便利な場合もありますが、Friend streamは「HTC Sense」に最適化したウィジェットがあり、ソーシャルの情報をホーム画面の一部として常に目にいれておくことができるという点で面白く、機能的です。

　自分がAndroidマーケットからインストールしたアプリのURLを自分のステータス（現在の状況）に反映させて、オススメアプリをなにげに表明する機能という、他のソーシャルアプリにない軸もあり、スマホ玄人ぶりをアピールするきっかけとしても使えそうですね。

シーンを選ぶダイアログ。背景画像やウィジェットの組み合わせがそれぞれ違う

Friend streamのウィジェット。ウィジェットからつぶやきをTwitterにながしているところ