録画機能とネット機能、テレビ選びの新機軸について老舗を直撃！ 〜増田和夫が録画テレビの老舗、日立Wooo開発チームに聞く〜

ユーザビリティも考慮されたWoooシリーズの録画機能

増田：ではWoooシリーズの録画機能について、予約、再生、編集、ダビング保存、という流れでご説明ください。

大和氏：まず、09年春モデルから、EPG（電子番組表）だけでなく、すべてのGUI表示をフルHD化して、情報量が多くて、かつ見やすい操作画面を実現しました。EPGは、8ch×6時間あるいは、大きな文字で見やすい6ch×4時間表示が選べます。番組表示では同一chの番組を8日表示する「週間番組表」表示を新たに追加しました。番組表で「決定」ボタンを二回押しするだけでEPG予約が完了します。また、こだわって予約したい方のために開始・終了時刻のマニュアル指定も用意してあります。

EPGは8ch×6時間、6ch×4時間表示が選べる。同一chの番組を8日表示する「週間番組表」が便利だ。 ワンタッチで録画予約できるほか、詳細予約では、録画先、録画モード、保存フォルダ、毎回予約の指定、開始/終了時刻のマニュアル指定もできる。

増田：特に週間番組表は便利そうですね。録画で意外に重宝する機能とは？

大和氏：「クイックタイマー」によるワンタッチ録画はシンプルですが、お使いいただくと便利だと思います。リモコンの録画ボタンを押すだけで通常の録画が開始し、もう一度録画ボタンを押すと「番組の終わりまで」録ること（その番組が終了すると自動的に録画が停止する）も可能です。

古井氏：一度録った録画タイトルが面白かったら、録画した番組を一覧表示する「見る」画面上で毎週予約を設定することもできます。普通だと番組表に戻って日時を探して毎週予約することになるのですが、そうした手間なしに毎週予約ができますので、この機能も重宝すると思います。

増田：録画モードも一般のレコーダー並みに増えましたね。

大和氏：一般のレコーダーと同様に録画モードを選んで「好きな画質で長時間残せる」こともWoooの特徴です。進化したXCcodeHD（カナダViXS System社の高性能エンコーダー）を採用し、録画モードは従来のTS、TSE（2倍）モード録画のほか、高圧縮なMPEG4 AVC／H.264を使ったTSX4（4倍）、TSX8^*2 (8倍^*3)モード録画にも対応しています。TSX4モードはフルHDで、TSX8モードは1440×1080解像度で録画でき、TSX8モードを使えば500GBの内蔵HDDに最大約400時間ハイビジョン録画が可能です。

*2　TSX8モード：長時間録画モードにするほど画質は劣化します。画質の劣化は録画する映像の内容によって異なります。録画時間は目安です。
*3　8倍：TSモードでBSデジタルハイビジョン放送（24Mbps）をTSモードで録画した場合との比較。［地上デジタルハイビジョン放送（17Mbps）をTSモードで録画した場合は約6倍］

リモコンの録画ボタンを押すとすぐに録画が始まる。もう一度押すと、現在の番組の終了時まで録ることも可能。EPG情報から録画時間を自動設定するので、時間指定などは不要で、急いで出かける際などに便利だ。 「見る」画面（録画番組の一覧）で、メニューから「予約設定」を選ぶと、そのタイトルの予約画面にジャンプでき、毎週予約などが簡単に行える。一度録ってみたら面白かったので毎週予約にしたい、という時に便利だ。 録画モードは、ハイビジョン解像度のTSX4、TSX8モードのほか、さらに長時間のTSX24モードも選べる。TSX24は約1Mbpsと低レートで画質はVHS3倍モード相当のSD画質になるが、500GBHDDに約1190時間も録れるので、情報番組やニュースなどのメモ録画に活用できる。