最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

CNet Japan AD Special - デジタルアーカイブ文化の新潮流 iVDR&Blu-ray

レンタルとセルでダウンロード

 次にアクトビラ ビデオ・ダウンロードの手順を見てみよう。Wooo UT770シリーズでは、リモコンの「ネット」ボタンを押すと、日立の「Wooonet」サーバーに接続する。ここで「アクトビラ」を選ぶとアクトビラのサーバーにジャンプする。(なお、今回使用したアクトビラの画面は現行のもの(ダウンロードサービス開始前)なので実際の表示と異なる場合がある)


アクトビラのメインメニュー。「ビデオメニュー」または「TSUTAYA TV」でダウンロード対応のタイトルを選ぶ

 次にアクトビラのメイン画面で「TSUTAYA TV」を選び、「動画を見る」ビデオ一覧からタブ形式でダウンロード対応タイトルを選べる。


「TSUTAYA TV」の「動画を見る」ビデオ一覧で、タブ形式でダウンローレンタル・セルスルーのタイトルを検索できる

 ダウンロードには「レンタル」と「セル(セルスルー、売切り)」の区別があり、いずれも内蔵HDDにダウンロードを行うしくみだ。

 レンタルのコンテンツはDRM(デジタル著作権管理)技術による数日間の視聴期限付きで、レンタルビデオのように期限日まで繰り返し見られる。レンタルは内蔵HDDのみ再生が可能で、内蔵HDDからiVDR-Sへのダビングはできない。

 セル(セルスルー)のコンテンツには視聴期限はなく、いつまでも自由に再生できる。また、コンテンツによっては、内蔵HDDにダウンロードしたコンテンツをiVDR-Sへダビングして保存することも可能なので、簡易なパッケージ販売といえるだろう。


タイトルを選ぶとコンテンツの説明画面に入り、ここでもレンタルまたはセル(セルスルー)が選べる

商品の詳細画面には、価格や視聴期間、ダビング対応メディアが表示される。iVDR-Sのアイコンが表示されているか確認をして、購入手続きへ

 ダウンロードの重複を防ぐため、以前にダウンロードしたコンテンツは「過去に購入済みです」と知らせてくれるのが親切だ。

 このタイトルで良ければ購入画面に進み、TSUTAYA TVの利用者暗証番号を入力すれば購入手続きが完了する。

 TSUTAYA TVへの利用者登録はテレビのオンラインで可能で、同社のビデオレンタルで使っているTSUTAYA他で利用できる Tカードの番号をオンライン登録することもできる。なお、TSUTAYA TV以外が提供するアクトビラ_ビデオのストリーミングを見たい場合はアクトビラへの会員登録も必要になる。


TSUTAYA TVの利用者暗証番号をソフトキーボードで入力するだけで購入手続きが完了

 購入確定の画面で「購入を実行する」を選ぶとダウンロードが開始される。ドラマやシリーズものなどの一括ダウンロードも可能で、進捗状況は「ダウンロード状態」画面で確認できる。ダウンロードにかかる時間は、サーバーの負荷や回線状態、端末の能力で左右されるが、回線実効速度が12Mbps程度の推奨環境であれば、コンテンツの実時間程度になると予想される。寝ている間にダウンロードして、好きな時間に視聴できる点が便利だ。

 また「プログレッシブ・ダウンロード」によって、ダウンロードしながらの追いかけ再生も可能で、ストリーミング的に視聴することもできる。また、ダウンロード中に他の録画タイトルの視聴も可能だ。

 ダウンロード中にテレビの録画予約が開始された時や、ダビングを開始した時は、ダウンロードは一時停止され、動作が終ると再開される。DLNA受信時(クライアントモード)はダウンロードが一時停止されるが、DLNA配信時(サーバーモード)はダウンロードと同時に動作できる。

 DRM技術により、視聴期限だけでなく、視聴開始日も設定可能となり、視聴解禁前のサーバーが空いている時期にダウンロードしておいて、解禁日以降に視聴するサービスも実現可能だ。

セルコンテンツをライブラリ保存

 ダウンロードしたタイトルの再生は、Wooo UT770シリーズの再生リスト「録画一覧」画面の、「ダウンロード」フォルダからコンテンツを選んで再生するしくみだ。

 セルスルーのコンテンツによっては内蔵HDDからiVDR-Sへダビングしてライブラリ保存もできる。ダビングしても元のコンテンツは残るが、ダビングできる回数には制限がある。また、ダウンロードコンテンツのダビングに際してはDRM変換が必要であり、等速でのダビングとなる。

 アクトビラ ビデオ・ダウンロードの圧縮フォーマットはH.264がメインとなり、ハイビジョン映画(最大1080i)が主流となるだろう。従来のストリーム視聴は最大で約8MbpsのCBR(固定ビットレート)だが、アクトビラ ビデオ・ダウンロードは平均約10Mbps(最大約20Mbps)のVBR(可変ビットレート)であるため、より高画質なハイビジョン再生が可能だ。また、音声はAAC5.1chに対応しているものもある。

次ページ:ダウンロードでもiVDR-Sの利点を発揮 >>