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アクトビラ対応にはレベルの差がある

　アクトビラは株式会社アクトビラが提供するテレビ向けのポータルサイトである。アクトビラ対応テレビをインターネットにブロードバンド接続することで、映画、ドラマなどが見られる「アクトビラ ビデオ」サービスなどに対応できる。

　アクトビラ対応の薄型テレビが増えているが、いくつかのレベルがあることを理解しておきたい。最もベーシックなのが文字と写真で情報を提供するアクトビラ　ベーシック、次に高度なのがアクトビラ ビデオで、映像はメニュー画面に空いたウインドウ内でのストリーミング再生となる。さらに高度なのは「アクトビラ ビデオ・フル」で、ハイビジョン映画などをテレビ全画面でストリーミング視聴が可能で、視聴には光回線が推奨されている。

　ここまでが従来のアクトビラのサービスといえるが、12月から新たに加わるのがアクトビラ ビデオ・ダウンロードである。このサービスは、リアルタイムのストリーミング視聴ではなく、コンテンツをHDDにダウンロードすることで、数日間のレンタルやセル（購入）が可能になるサービスだ。家にいながらビデオレンタルや映画の購入ができる点で、アクトビラの楽しさと便利さを一気にアップする新機能といえるだろう。

　ここまでサポートして、初めて「アクトビラにフル対応」と言えるのだが、フル対応が可能なテレビは現状では、最新の日立Wooo UT770シリーズ（UT47-XP770、UT42-XP770、UT37-XP770、UT32-WP770）のみとなっている。これらのWooo UT770シリーズでは、アクトビラ ビデオ・ダウンロード対応のために、12月9日以降に放送ダウンロードによるテレビのファームウエアのバージョンアップが予定されている。

　日立は”録画テレビ”をリードしてきたメーカーで、Wooo UT770シリーズは内蔵HDDとiVDR-S(AVにも対応したリムーバブルHDD)による録画機能を搭載している。蓄積メディアを必要としないストリーミング視聴と違って、アクトビラ　ビデオ・ダウンロードでは、コンテンツをストレージできる大容量の録画メディアが必須になる。この点でHDD搭載テレビの強みをいち早く活かした機能といえるだろう。

　また、以前の「オンリーワンの個性を極めた薄型テレビ」で紹介したように、Wooo UT770シリーズでは専用のポータルサービスとして「Wooonet」が利用でき、アクトビラ ビデオ・ダウンロードは、このWooonetのサービスの一環として提供される。