最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

グリー田中社長が語る「優れたエンジニア」 最先端を走り続けるエンジニアの素質とは

インターネットのサービスは使われて育つ

――本連載第3回でWebエンジニアが今後はエンジニアのトレンドになっていくだろうという話がでました。田中社長はどのようにお考えですか。

田中 インターネットが世界共通のプラットフォームであり、インフラのテクノロジーになっていくことは間違いありません。つまり世の中に最も影響を与えるのがWebエンジニアであるという考えはその通りです。OSS(オープンソースソフトウェア)に習熟していくことなども、エンジニアとしてスキルを高めていく上で必要だと思います。

 一昔前であれば、銀行や鉄道、電力や通信といった社会インフラの構築に携われる事がエンジニアの王道だったことは間違いありません。しかしそうした分野は成熟してきました。Webのサービスが新しい活躍の舞台であるというのは、探究心の高いエンジニアにとって、自然な流れだと思います。GoogleもYouTubeもFacebookも、研究所から生まれたものではありません。ユーザーに使われながら成長してきたサービスですよね。大規模環境で使われる事が洗練につながるというのが、インターネットサービスの象徴的な側面ではないでしょうか。

――田中社長から見て、グリーで働く現在のエンジニアにはどのような傾向があるのでしょうか。

田中 グリーのエンジニアには、大きく2つのタイプがあると思います。ひとつはアプリケーションを企画・開発してオリジナルなものを追求したいというタイプ。もうひとつは技術レベルを高めて、高負荷時の安定性やインフラの最適化などを突き詰めていくタイプですね。グリーのサービスが高いレベルで安定しているのは、この2タイプのエンジニアのバランスが良いからだと思います。

――これから応募・入社してくるエンジニアによって、グリーのどのような部分を補っていきたいと考えているのでしょうか。

田中 私たち自身も成長していきますが、私たちに刺激を与えてくれるエンジニアが大勢現れることを期待しています。SIerで基幹系システムの開発経験者などで、先ほどの3大要素を高めていこうと思う人にはぜひグリーに来てほしいと思います。私たちの経験と共有して、ポテンシャルを発揮して伸びていただければと思います。

 グリーの主役はエンジニアです。グリーの製品というのは、エンジニアが作っているものですから。仕事の成果によってユーザーを生み出していくという発想を持っている人に集まってほしいですね。そして一緒に世の中を変えていきたいと思います。どれほど優れた人でも、一人でできることには限界があります。私たちは一緒になって取り組む事で、ダイナミックに社会をより面白くしたいと思っています。

 Webの未経験者でも、一緒に勉強しながら成長したい人は歓迎です。Webの技術は変化が速いので、私たちも常に勉強しているのですから。

――最後に、すでに働いているエンジニアと、そしてこれから入社するエンジニアと一緒に、どのようなグリーを作っていきたいとお考えですか。

田中 エンジニアと一緒に良いサービスを作り、そして世の中をより良く変えていきたいというマインドは変わりません。どうやって変えていくのか。これはぜひ一緒に話し合いながら具体的な方法を模索していきたいですね。サービスの「良い・悪い」の定義というのはその時々で変わりますが、すでに1000万人以上のユーザーに使ってもらっていますので、次のステージへと一緒に上がっていきたいと思います。

 一緒に面白い仕事にワクワクしながら挑戦していきたいエンジニアの応募を待っています。

時代が変われば、主役の産業は変わる。しかし時代が変わっても、意識の高いエンジニアには「社会をより良くしたい」というサービスの精神があることは不変。「サービス」は接客業だけの言葉ではなく、エンジニア共通の意識であるべきだと田中社長は語る。インターネットでは、サービス提供相手であるユーザーの素顔は見えない。しかしユーザーはたしかに存在し、ダイレクトな反応を返してくる。企業とユーザー、あるいはユーザー同士といった「人と人をつなぐ」ことがサービスの本質だ。このサービスを自ら立ち上げ、運営することは、Webという最前線のフィールドを走るエンジニアにとって最高にやりがいのある仕事に違いない。

「世のため、人のため」は古臭い表現かもしれないが、「ユーザーに使ってもらい、世界をもっとより良くする」という考えと同根だろう。グリーのエンジニアたちの情熱が、世界をもっと面白くしていく。常に時代のニーズに対応しながら、他社の追随を許さないスピードで走っていく「開拓者」という表現がグリーにはふさわしい。日本のインターネットサービス企業トップクラスの一社であるグリーが、求職者に向けて門戸を広く開けていることは奇跡的とも言える転職環境だ。飛躍したいと考えるWebエンジニアにとって、これほどの好機はない。我こそはと思うエンジニアはグリーに挑戦し、ぜひ「成長する自分」をグリーで体験してほしい。

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