「Google Apps」に見る、業績好調な企業ほどグループウェアを重視する理由とは 市場調査編
ビジネスの変化に対応するためにグループウェアの積極活用は必須
ユーザーの意識調査は、企業規模や業種の分布が日本企業の分布と同様になるようにサンプルを調整して実施。グループウェアをどの程度重視しているか、どのような点を重視して選定しているかなどについて調査している。
まず重要度についてだが、全体では15.7%が最重要課題であると回答し、39.9%が重要であるがビジネスへの効果は限定的だと答えている。全体で55.6%がグループウェアを重要視しているということになる。全体的な傾向としては企業規模が大きくなるほど重要であるととらえている企業が多くなっているようだ。グループウェアを選定するにあたっては、安定性や経済性を重視するという回答が多かった。
グループウェアに対する重視度
グループウェアの選定スタンス
「興味深いのは、企業規模にかかわらず自社のビジネス現状分析が好調なところほどグループウェアを重視する回答が多いことです。また、グループウェアの選定スタンスでは、グループウェアを最重要だと回答した企業だけが先進性を重視していました。一方で、業績が不調である企業はグループウェアを特に重視していないことが多く、当然選定にあたっても何を基準にすべきかがわからないという回答が多くなります」と舘野氏。
「ビジネスの現状分析」と「グループウェア重視度」のクロス集計
「グループウェア重視度」と「グループウェア選定スタンス」のクロス集計
この結果から見ると、業績の良い企業はグループウェアを重視しており、グループウェアを重視する企業は先進性に重きをおいてグループウェアを選定しているということになる。そして、先進性を重視して選定している企業の21.2%が Google Apps を選択しているという。
現在の利用製品(先進性を重視すると答えた企業の場合)
「逆説的に、Google Apps を選択すれば業績が向上する、ということは言えないとは思います。しかし、先進的なグループウェアを導入し、コミュニケーションを強化しなければビジネスの変化に対応して行くことができないのは確かです。やればよくなるのではなく、やらなければ悪くなる。今、グループウェアはそういうものになっています。最近ではコミュニケーション活性化やノウハウの共有を経営課題とする企業が多くなっていますが、経営サイドがコミュニケーションの課題を認識することが重要です。その上で、よりスムーズなコミュニケーションを実現し、スピード重視の時代に対応するシステムを構築しなければなりません」と舘野氏は語った。
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