検証:ビジネス向け Google Maps&Earth は ビジネス成功への「案内図」になるか?
Googleマップで分析して「出店場所を決める」--通信機器の販売店の例
では、ビジネス向け Google Maps&Earthをどのように利用することで、具体的に経営データを地理空間情報と融合させ、利用するのか。具体的なデモをご覧いただこう。
地図上に店舗位置をマッピングし、店舗のスペックや売り上げデータ、扱っている商材などのデータベースと接続させる。これにより、地図上で店舗の詳細や最新情報を手軽に参照できるようになる。
蓄積されたデータを解析することで、利用状況を可視化できる。利用の多い地点ほど赤く表示する「ヒートマップ」を利用することで、利用者の行動が一目でわかる。また、「時間軸」のスライダーを動かすことで、時間帯による推移や変化も把握可能だ。
さらに通信業界ではユーザーの接続地点を元に、移動状況も把握できる。ユーザーの行動パターンなどを割り出してマーケティングに生かすことも可能になる。
収集した顧客の利用動向と、自社の店舗の分布を分析することで、次に店舗を展開すべき地域を容易に特定できる。下記の図の青いエリアが、「既存店舗のカバー範囲外にあるが、顧客が集中しているエリア」。すなわち、次に出店すべき地域である。このようにビジネス向け Google Maps&Earthを利用することで、データ主導のマーケティングに基づき、出店計画を戦略的に立案できるのだ。
ここまでは、「通信業界・情報サービス業界」を軸に、流通・小売業界で適用可能な「地図データと経営データの連携による、出店計画のデモンストレーション」を紹介したが、おわかり頂けただろうか。次回は「物流・運輸業界」などに適した例として、移動体と地図情報を組み合わせる事例を紹介する。
スマートフォンやカーナビの普及によって、GPSの利用はコンシューマー層にも浸透したため、移動体端末をトラッキングすることによって企業・組織の業務効率を向上させることは容易となった。そこで活用されているのが、社外勤務の従業員の位置情報サービスなどをSaaSで提供できる「ビジネス向け Google Maps&Earth」だ。例えばフランスのPraxedo社やオランダのNTM Technologies社は、Google Maps API for Businessを利用して、GPSベースの位置情報サービスを展開している。
次回は、移動体をトラッキングすることで、どのように業務を効率化するのか。その具体的な手法を事例やデモを交えて解説する。
なお、本記事で紹介した事例の全文はこちらからダウンロード可能だ。是非ご覧いただきたい。
NTTドコモ事例 震災の「復旧エリアマップ」を皮切りに、全社的にGoogle Mapsを導入 |
GEO Case Study Praxedo 【海外事例】ジオスケジューリングの開発--Google Maps API Premierを活用 |
GEO Case Study NTM Tech 【海外事例】モバイルGPSトラッキングソリューションの革新--オランダ |
- 1
- 2
関連リンク
- Welcome! Google エンタープライズ: Earth とマップ
- More Than A Map (Google Mapsの世界)
- Discover データ活用が導く新たな世界へ (デモンストレーション)
特集:グーグルが提案する、地理空間情報の活用
- 【第1回】グーグルが提案する、地理空間情報の活用
- 【第2回】「Google Maps Engine」で地理空間データを行政・経営に生かす!
- 【第3回】「地図+GPS+クラウド」でチームの動きも変わる!
ホワイトペーパー
Google Maps API Premierで、コストを30%削減。アットホーム導入事例 |
利用率が倍増。Google Maps API Premierにより不動産検索を強化 |
Google の革新的な技術開発力をパートナーに、常に進化する地図サービスを追求 |
静岡県庁、Google Earth活用による画期的な危機管理システムを構築。 |
【事例:ドコモ】Google Mapsの高品質な衛星写真と地図で付加価値の高いサービスを開発 |
【事例:大阪ガス】拠点変動の度に生じた手間をGoogle Mapsが一掃。 |
【事例:三菱重工】Google Mapsで情報へのリーチが1/10にスピードアップ |
業種別 Google Maps & Earth成功事例
特集:グーグルが提案する、地理空間情報の活用
最新事例
ホワイトペーパー
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部 掲載内容有効期限:2013年7月3日