一昔前まで、企業がBtoCビジネスを展開する上で悩みの種となっていたのが宣伝広告と販売ルートの確保だ。だが現在では、ユーザー間で盛んに情報共有が行われるソーシャルメディアが台頭し、口コミの拡散率とスピードを向上させている。中でもFacebookは企業やブランドのサイト構築が容易で、なおかつ実名登録と相互認証を要するためユーザー間の結束が強く、企業側の利用意欲は高まっている。
だが、新しい環境ならではの悩みもある。それはいかに宣伝広告と販売を効率良く結び付けられるかだ。一般的にユーザーを購買行動へと導く際には、外部ECサイトに誘導したり、専用アプリをダウンロードさせるケースが多い。この壁を利用者が越えなければ、いくらソーシャルメディアで注目を集めても、購買などの最終成果(コンバージョン)獲得に結びつけることができないのだ。
FacebookなどのSNSから、より効率的に購買へ結ぶ付ける方法は何なのか。そこで本稿は、デフィデが提供するソーシャルコマースプラットフォーム「YO.CART!!(ヨカート!!)」に着目する。
「YO.CART!!」は、ソーシャルメディアの特性を活用したソーシャルコマースプラットフォームだ。クラウドアプリケーションであるため、初期費用、運用費用を抑えた形でECサイトが実現できる。
最大の強みは、Faceook内で簡単かつシームレスにショッピングサイトを提供できることだ。FacebookページのECアプリケーションとして組み込む方式を採用しており、Facebook内で決済まで完結。外部ECサイトへの誘導や、専用アプリのダウンロードをさせる必要がない。ユーザーにとっては利便性が向上し、企業にとっては集客から購買までを一貫した流れの中で行えるため、コンバージョン率の向上が期待できるというわけだ。事例としては、アスクルFacebook内のASKUL ファンストアがYO.CART!!を採用している。
Facebookというソーシャルメディアの特徴をフル活用できる機能が備わっているのも強みだ。写真とコメントを中心に構成されたフォトシェアリング風のユーザーインターフェースで、見やすさと利便性を追求。各種商材やサービスに対するコメントがそのまま投稿者・知人に共有され、商品のクチコミが拡散しやすいだけでなく、たとえば「いいね!」ボタンを押したりコメントを投稿したユーザーに値引きなどのインセンティブを付与する、といったことも容易に行えるだろう。また、友人の「招待」機能を活用したクローズドなECサイト構築や、ソーシャルメディアとの親和性を維持しながらオフィシャルECサイトを展開するようなマルチチャンネル化にも最適といえる。さらに、各企業のニーズに応じたデザインの変更、「いいね!」のランキングやシェアを用いた独自の評価方式など、多彩なカスタマイズができるのもポイントだ。
ここでは「YO.CART!!」の基本概要について解説したが、企業のテーマに沿って投稿された写真を共有できるオプション「ソーシャルフォトシェアリング」をはじめ、使いやすい管理システムなど、数多くの機能を備えている。既存の決済システムや基幹システムとのAPI連携も可能だ。さらにFacebookなどソーシャルメディアだけでなく、オフィシャルサイトやオリジナルECサイトでの展開も可能となっている。また中国市場へのEC展開のため、中国のソーシャルメディアへの展開も検討しているという。
集客と販売に課題を抱えている企業はぜひ、下記の資料から詳細を確認していただきたい。
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