これで納得!企業でのクラウド利用の進め方(前編)

CNET Japan Ad Special2013年02月06日 11時00分
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シーン2:既存システムをクラウド化

 このパターンはすでに稼働しているシステムをクラウド環境へ移行させるというものです。何らかの問題が発生している場合はその解決を目指すことになり、問題が起きていない場合は管理コストの削減や安定運用に向けた取り組みとなります。

 既存システムをクラウド化するメリットは以下の通りです。

  • ハードウェアの老朽化を考慮しなくてよくなる、また保守切れによるパーツの心配、保守契約の年次更新に関する手間からも開放される
  • 付帯設備などの大型設備投資が必要な課題の解決が可能となる。耐震、電源設備などの強化や高価なネットワーク機器による安定性の獲得など。
  • 段階的な切り替えなどの自由度が高い導入を行う事ができる
  • 複数地域への分散による事業継続性の獲得
  • ハードウェアやインフラに関する専門的な人員への負荷軽減
  • 負荷の低いシステムを統合することでの管理工数削減や運用リスク軽減

 安定運用が行えているシステムにはなるべく手を出さないというのが心情ではあるものの、物理ハードの故障への対策からシステムの復旧、データの復元、障害発生時の代替策までしっかり行える環境は多くの企業で持てていないのが現状だと思います。クラウド環境に移行する事でこれらのスポットでのリソース確保が圧倒的に行いやすくなります。単純な費用対効果だけではなく、こういった起こりうる事態が発生してしまった時の予想される費用についても対応が可能であることはクラウド化するメリットと言えるでしょう。

シーン3:着手しにくい課題を解決

 1や2のような企業システムへ直結するアプローチに加え、ある意味ではとても理解を得にくい企業システムの側面にもクラウドは効果を期待できます。

  • 通常では不要であるものの、緊急時には必要となるリソース
  • 保存しておけるなら、できる限り長く多く保存しておきたいデータ

 これら2つの観点から考えると以下のような利用が考えられます。

  • テープバックアップの代わりにクラウドストレージを活用し、世代バックアップを長く保存する
  • サーバの丸ごとコピーを利用し、正常に稼働している状態を保存
  • ファイルサーバの容量不足対策として、長期保存ファイルはクラウドへ移動させる
  • 各種ログは消さずにクラウドで保存する
  • ログの分析などのパワーが必要な処理をクラウドで実施し工数削減
  • コールドスタンバイやホットスタンバイをクラウド上で構築する
  • 状態監視などの継続性が重要であるが、社外へ出せるサービスをクラウドで運営する

 いずれも、余裕があれば取り組みたいという課題だと思います。このような課題は予算が取りにくく優先順位が下げられがちですが、クラウドを活用することで初期費用を経費の範囲から始められます。ことが起きてからでは手遅れという課題はできないと思っているため忘れがちなのですが、クラウドの力を活用する事で管理レベルを上げる活動が可能となります。

様々なシーンで活用できるけど、どのように進めればいいの?

 ここまで企業の情報システムにおいて、クラウドを利用しやすいシーンを考えてきました。 後編では、クラウドの利用を進めるための各フェーズに沿って、どのように利用すれば良いかを具体的に考えてみます。

 フェーズとは

  • クラウドが提供してくれるスペックをチェック
  • 運用開始後に起きるトラブルの解消方法
  • 運用体制強化のサービス利用

でご紹介します。

 それぞれ、構成例と試算を行い、トータルのライフサイクルでどのような費用が発生しそうかを実際に考えてみます。

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