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大手ECサイトに“ない”を武器に急成長! ~オフィス家具通販のKagg.jpが挑む、特化型ECのイノベーション~ - (page 2)

CNET Japan Ad Special2018年03月22日 11時00分
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約42万点の商品情報を人の手で入力してデータベースを構築

約42万点という商品バリエーションはKagg.jpの大きな強みだと思いますが、リアルに商品を体験できるのが家具販売のスタンダードだった中でネット通販専業として展開することに不安はなかったのでしょうか。

梁原氏:確かに、リアル店舗で商品を体験できる機会というのは家具販売にとって今後も重要な価値になると思います。ネットで商品に関する様々な情報を検索しても、商品の使い心地の確認はリアルでしか実現できません。しかし一方、実際には家具販売を手がける企業が苦境に立たされているのは、店舗で選べる商品のバリエーションに限界があるからなのではないかとも思うのです。商品のバリエーションもカラーも本当は豊富にあるのに、実際には販売者の都合で限られた選択肢しか顧客に提供できない。最近ではネットで情報を調べられることから、顧客と販売者の情報格差もなくなってきている中で、"この商品のこの色が欲しい"というニーズにECサイトで応えることは、リアルな店舗を展開する以上に大きなことではないかと思います。


47インキュベーション
マーケティング部 マネジャー
井本 浩太氏

井本氏:例えば、オカムラの「Sylphy(シルフィー)」というオフィスチェアは、素材の違い、カラーの違い、肘掛けのあるなし、ヘッドレストのあるなしなどによって400以上のバリエーションがあります。私たちは、その中で限られた商品だけを仕入れて売るのではなく、顧客に選んでいただき一番自分にあった商品を購入いただきたいのです。最近では、エンジニアが自分の使う椅子を選べる企業などが増えてきていますが、企業の福利厚生の一環として豊富なバリエーションから自分にぴったりな家具を自由に選べるといったケースがもっと増えるといいですね。

これだけの商品をラインナップするために、商品データベースの管理ではどのような工夫をしているのでしょうか。

梁原氏:実は、この商品情報はすべて当社の従業員が手入力でデータベースに登録してサイトに掲載しています。オフィス家具の業界では、各社がそれぞれ商品カタログを発行していますが、業界横断型のマスターデータというのは存在していません。加えて、商品カテゴリによって必要なデータ項目が全く異なりますし、メーカーによって開示している情報の内容も違います。そのため、まとまったデータをシステムに投入するといった作業ができず、カタログから1点ずつ情報を手でデータベースに登録しています。日々工夫も重ねていますが、ただひたすらに正確な情報入力を、魂を込めて行っているということです(笑)。

井本氏:オフィス家具は同じ商品でも色の違いや機能のバリエーションによって品番は全て異なり、Kagg.jpではその全てに対して商品ページを作っています。そこで課題に挙がるのが商品画像です。メーカーは代表的な画像は用意していますが、全ての商品バリエーションに関して画像を用意するということはありません。ただそれでは、顧客が安心して商品を選択できないので、私たちでメーカーの商品画像を加工して全てのバリエーションに対応する個別の商品画像を社内で制作して掲載しています。

掲載後のデータベースの管理は大変なのではないでしょうか。

梁原氏:そうですね。ただ、メーカーが商品カタログを更新して新商品を投入したり、商品をリニューアルするのは年に1度の場合がほとんどなので、更新頻度はそれほど高くはありません。振り返ると、サービス開始当初が一番苦労しましたね。また廃番になった商品に関しては、商品カタログ更新のタイミングや随時のお知らせをもとに対応して取扱終了商品を掲載しないようにしています。

商品を顧客のもとに届ける仕組みについて、詳しく教えてください。

梁原氏:商品はほぼ全てメーカーから顧客のもとへ直送して、組立て、設置、梱包材撤去などの作業は原則、各メーカーに手配していただき顧客に提供しています。サイト上では「送料無料・組立設置サービス」を謳っていますが、これは顧客に価格の明瞭さを生み出すために行っていることです。オフィス家具は大きさや設置環境によって送料や組立設置手数料が異なる場合があり、購入後に別途見積もりが必要になるケースも少なくありません。しかしそれでは顧客が購入判断をしづらくなってしまうため、商品価格には送料や組立設置手数料などを全て含めた形で提供しているのです。

そのようなサービスモデルでメーカーにとっては負担にならないのでしょうか。

梁原氏:メーカーはこれまでも注文に対して1点から購入者に商品を届けてきたので、メーカー直送の配送方式は特に新しいことではありません。ただ、先程申し上げたとおり個人からの注文が集中しているので、その点はメーカーから驚かれていますね。メーカーにとって、Kagg.jpのサービスはこれまでリーチできなかった個人顧客の開拓という新たな価値が生まれているのではないかと思います。

オフィス家具に最適化されたECサイトのビジネスモデルを目指す

お話を伺っていると、Amazonや楽天市場で日用品を買う感覚で豊富なラインナップのなかから欲しい商品を選べるのが、Kagg.jpの魅力だと感じました。

梁原氏:そうですね。ただ、大きな違いもあります。例えば配送に関すること。Amazonは配送の効率化を徹底的に追求していますが、オフィス家具は大型商品のため効率化することが非常に難しい。納品や設置・施工にも人の手間が必要になるわけです。配送トラックに積み込める点数も限られますし、再配達も手軽にできるものではありません。商品1点あたりの配送コストも日用品などに比べると大きく異なります。

 こうした違いの中で、Amazonでは実現できないオフィス家具に最適化したサービスモデルをどのように構築できるかがこれからのチャレンジになるのではないかと思います。オフィス家具は日用品ほど配送スピードが求められないという特徴があります。これを活かしてオフィス家具ならではの配送・納品の最適化ができるのではないでしょうか。

井本氏:通販ビジネスのなかでは、Amazonや楽天がカバーできていないニーズや課題は必ずあるのではないかと思います。そのニーズを解決できるサービスをこれからも追求していきたいですね。

今後のビジネスの成長に向けた構想を教えてください。

梁原氏:まずは、ラインナップを更に増やしていくということですね。Kagg.jpは42万点の商品ラインナップがありますが、それでも私たちが取り扱えていないオフィス家具や業務用家具はまだまだ膨大にあります。国内全メーカーの全商品を取り扱うことをゴールにサービスを拡充していきたいと思います。また、先程申し上げた通り、オフィス家具のために最適化されたECサイトの在り方を追求していきたいと考えています。私たちはECサイトということもあり、顧客の嗜好性やオフィス家具のトレンドなどをデータで分析することが可能なので、そのデータを元にしたオリジナル商品の開発などにもチャレンジしたいですね。

 そして、オフィス家具に最適化されたECサイトを目指す中で、家具業界の先人たちが築いてきた良い部分も取り入れたいと考えています。例えば、オフィス家具のコーディネートは対面でしか実現できていませんが、これをオンラインで実現するにはどのようなサービスが考えられるのか。顧客のデータを元にニーズを探り、様々なチャレンジをしながら新しいオフィス家具の購入スタイルを追求していきたいと思います。

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