トラックバックで振り返る最終回 - (page 3)

山岸広太郎(CNET Japan編集部)2004年06月28日 10時00分

6月7日 第5回
「今後も予期せぬサービスが生まれる」
クリエイティブ戦略を貫くグーグル

 第6回ではGoogleの日本市場に対する意気込みや同社の方向性について、Google技術担当バイスプレジデントのWayne Rosing氏に聞いた。

 Mykonos blog: googleのローカル検索では
「グーグルの日本での今後の展開が、以前より大分詳しくなったように思います。個人的にはローカル検索サービスが日本でどのように始まり展開していくのか非常に興味深いです。日本語は英語と異なり異体字等の漢字の問題が、住所をキーワードに使う時に大きな課題の1つになると思います。グーグルジャパンの研究所で、その辺りの課題にどのように取り組んでいくのか楽しみです。」
と、日本語の独自性にともなう難しさを指摘しながら、東京研究所とローカル検索に対する期待を表明している。

 hoya_t blog | Googleの未来を考えるとワクワクする。では、コンテキストセンシティブ(文脈依存)検索などGoogleが考える将来のサーチエンジンについて、「電車男」と絡ませながら

「すごいなぁ、これはすごいことですよ。

電車男が、「めしどこか たのむ」と未来のGoogleでサーチすると、過去のGmailでのエルメス子さんとのメールのやり取りの履歴、オンライン・バンキングサービス等と連動して参照したフトコロ具合、電車男とエルメス子さんの居住地と仕事場の住所情報などを全て踏まえた上で、最適なメシ屋をサーチして教えてくれる訳だ。

素直にすごいと思う。
かっこいい。
むしろ、俺がGoogleの未来を考えたい、Googleやらして下さい!漏れGoogleになりたいです!ぐらいです。」

と賞賛のメッセージを送っている。

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6月14日 第6回
「何が起きるか分からない」----検索広告の可能性

 第6回では検索広告という新しいビジネスモデルで現在の検索ブームの一端を作ったと言われるOvertureの海外事業を統括するBrian Steel氏に、検索広告ビジネスの日米の違い、OvertureとGoogleの違い、検索広告と従来型の広告の違いなどをついて聞いた。

 "無能が私の根源だ" Valerry's Gate: 「何が起きるか分からない」----検索広告の可能性では、Brian Steel氏の「例えば、あなたが京都に1店舗だけのホテルのオーナーだったとしましょう。今までだったらあなたには京都ローカルの新聞や雑誌しか広告媒体としての選択肢はなかったはずです。世界的な雑誌に広告を出すなんて考えもしなかったでしょう。キーワード広告なら十分効果に見合う価格で世界中の「京都のホテル」に興味のある人にリーチすることが可能です」というコメントに対して、

まあここまでいかずとも、たとえばココ四国から東京の温泉巡り考えている人にリーチできる条件は十分にそろったといえますね。うんうん。

と賛同している。

 「何が起きるか分からない」検索広告の可能性: SEM/SEO ニュースでは

 「気になった点として、最近はブランドネームのためにコマーシャルサーチを使う。というところ。サイトを見に行くだけで、そこで何も買わなくても、それでも良いとし、ユーザーが製品情報を入手しすることで、販売店を検索できるということ。つまり自分たちのブランドを印象づけるための目的で広告を出すという発想です。広告で製品を売るのではなく多くの情報を提供し、ブランドネームを上げる戦略へと少しずつ変化しているようです。」

と、直接購買につなげる販促的な広告だけではなく、ブランディングのために検索広告が利用されるようになってきることに注目している。

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6月21日 第7回
サーチエンジン市場激変、専門家はこう見る

 第7回ではSEO(サーチエンジン最適化)/SEM(サーチエンジンマーケティング)サービス分野で活躍する方々にお集まりいただき、YahooやGoogleの広告戦略、各検索エンジンの今後の動向などについて語ってもらった。参加いただいたのは、SEOコンサルティングを手がけるアイオイクス 代表取締役の滝日伴則氏、インターネット広告代理店アイレップ 代表取締役の高山雅行氏、SEOサービスを行なうECジャパン 代表取締役会長の大内範行氏と同社サーチマーケティング バイスプレジデントのジェフ・ルート氏。

 [CNET] サーチエンジン戦略を探る - 「サーチエンジン市場、専門家はこう見る」 :: [SEM-R]では、料金を支払うことで検索エンジンに定期的に登録されることを保証する「ペイドインクルージョン(PFI)」をYahoo! JAPANが始めるかどうかという話題に関して

「PFIは昨年8月から2ヶ月ほどの期間だけgooが提供していましたが、大半の日本のウェブマスターはPFIの概念がわからないでしょうから、もしYahoo!JAPANがPFI(Site Match ?)提供開始したらみんな混乱するかもしれませんね。PFIの位置づけをきちんと理解できている人は希でしょう。」

とPFIがまだ理解されていない懸念を示す一方、Blogなど配信先のウェブサイトのコンテンツに関連した広告を掲載するGoogleのアドセンスに関して

「昨年8月に開催されたSESにて米国のとある会社がアドワーズとアドセンスによるコンバージョン比較を行いアドセンスはアドワーズよりもコストがかかる、という調査結果を発表していました。その時様々な議論がされたのですが、今年になってGoogleはスマートプライスを導入しましたのでその後はわからないのですが、アドセンス広告がどんなコンテンツのページに掲載されているか、にもよるでしょう。検索サイト上でのクリックと比較すると「ちょっとした興味本位」でクリックするユーザーも多いでしょうから、その意味で分が悪いかもしれません。」

という情報を補足していただいた。

 サーチエンジン市場激変、専門家はこう見る / 検索エンジンマーケティング考では、ジェフ・ルート氏の「これからの1年半〜2年間で注目すべきは、GoogleでもYahooでもMSNでもない。OSだと私は思います。つまりMicrosoftの次期OS「Longhorn」です」というコメントに対して

「I think so too.
これがどう動くかだよなあ。さらにそのときにMSNが採用しているリスティングはなんなのか??そこも問題でしょう。」

と検索広告におけるMicrosoftの立ち位置についても注目すべきという見解を示した。

最後に

 以上、いただいたトラックバックを紹介しながら特集を振り返ってきたが、本当に多くの読者のみなさまがこのテーマに関心をもち、その関心のあり方も実にさまざまだということが分かった。検索分野の動向については今後もニュースやコラム、インタビューなどで取り上げていくので、注目して頂きたい。

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