最も人気のあるAIプラットフォームに、最新モデル「GPT-5」が間もなくやってくる──。(追記)日本時間8月8日午前2時のライブストリーミングで発表される見通し。
OpenAIの動向を熱心に追っているなら、おそらく「GPT-5」の話題に飽き飽きしているはずだ。年初からずっと登場が噂されつつも、なかなか姿を見せずにいる。しかし最近になりようやく、近日登場の兆しが出てきた。
実際、今週だけでもOpenAIは数カ月前から小出しにしていたオープンウエイトモデル「gpt-oss」を正式発表。同モデルは「GPT」シリーズやGoogleの「Gemini」とは一線を画し、内部の処理や推論プロセスを透明に公開している。
だがその直前、OpenAIのサム・アルトマンCEOは、さらに大きな発表を示唆した。「今日は『大きいけれど小さい』発表をする。その後、今週後半には本当に大きなアップグレードをお届けする予定だ」とXに投稿したのだ。
GPT-5の開発自体は秘密でもなんでもないが、その注目度と期待値は日増しに高まっている。今年7月のインタビューでアルトマン氏は、ポッドキャスターのセオ・ヴォン氏に対し、GPT-5をすでにテストしていることを認め、こんなエピソードを明かした。
「新しいモデルをテストしているときに、どうにも理解しづらいメールがあったので、GPT-5に読ませて内容を解釈し、返事を書いてもらったんだ。すると自分よりもずっと的確に処理してくれて、本来なら自分でできるはずのことをAIにやってもらったことで、なんだか自分が役立たずみたいに感じてしまった」
現行の主力モデル「GPT-4」がリリースされたのは2023年3月のこと。AI業界のスピード感からすれば、これはもはや遠い昔の話だ。その後、2025年2月にはGPT-4.5も登場したほか、推論に特化した「o3」「o4」といった派生モデルも投入されている。
当初GPT-5は年初に発表されると予想されていたが、アルトマン氏は4月に「数カ月遅れる」と述べた。開発者たちは望むすべての要素を統合するのが予想以上に難しかったうえ、「前例のない需要」を支える能力を確保したかったと説明した。
また先週日曜日、アルトマン氏は再び容量面での不安を口にし、Xで「最初は少し不安定に感じるかもしれないが、皆さんがきっと気に入ってくれるものに仕上がった」と投稿した。
もちろん、ライバルたちも黙ってはいない。Googleは2025年3月に、推論能力を備えつつ、巨大なプロンプトも扱える「Gemini 2.5」を公開した。またAnthropicも5月に「Claude 4」を発表しているが、その中には特にプログラミングや高度な作業に特化したモデルもある。
それでも、多くのユーザーにとっての標準ツールとして圧倒的な人気を維持しているのは、やはりChatGPTだ。新バージョンの投入で、この差はさらに広がるかもしれない。
とはいえ、完璧な仕上がりとは限らない。今年初め、OpenAIはGPT-4oモデルのアップデートを急遽取り下げる羽目になった。その理由は、あまりに「優しすぎる」こと。たとえばユーザーが自分自身を傷つける恐れのある質問をした場合でも、ChatGPTが強く制止しないことがあったのだ。
Amazonで現在開催中のセールを見るこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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