Amazonは、衛星インターネット「Project Kuiper」(カイパー)を2026年半ばにオーストラリアの地方在住者30万人に提供すると発表した──。
Amazonの衛星インターネット計画「カイパー」が、ついに正式な開始時期を迎える。火曜日、同社はオーストラリア政府系通信事業者NBN Co.と提携し、2026年半ばからオーストラリアのアウトバックに暮らす最大30万人の対象者にサービスを提供すると発表した。
この発表は、米連邦通信委員会(FCC)がAmazonに低軌道衛星の配備を認可してから5年後の節目となる。イーロン・マスク氏率いるSpaceXの「Starlink」がすでに8000基以上の衛星を運用し、Amazonがこれまでに打ち上げたカイパー衛星はわずか78基にとどまっている。(国内編集部追記)なお、自前のロケットでStarlinkを打ち上げられるSpaceXに対して、Amazonがどこまで対抗できるか注目される。カイパーはこれまでULAの「Atlas V」ロケットで打ち上げられている。
「オーストラリアの広大な地理は、従来型インフラでは解決が難しいインターネット接続の課題を抱えている」と、同社でオーストラリアとニュージーランドを担当するジョー・レイサン氏はコメント。「NBN Co.との提携は、革新と協力を通じてこの課題を乗り越えていくという私たちの決意の表れです」。
Amazonがカイパーの提供開始時期を明確に示したのは今回が初めて。6月5日に更新された同社の公式ページでは「2025年末にサービスを提供開始する予定」としていたが、提供地域や料金については依然として明らかにしていない。
なお、CNETの追加取材に対して、記事執筆時点でAmazonからの回答は得られていない。
Amazonで現在開催中のセールを見るこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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