7月29日未明、日本上空に、謎の光がまるで列車のように一直線に並んで動いていく光景が現れた。
SNS上では「まるで銀河鉄道のようだった」「UFOかと思ってゾッとした」「夜道を走行していて、ふと空を見上げたら不思議な光がゆっくり流れていた」など、驚きと不安の入り混じった投稿が相次ぎ、大きな話題となった。
— Crazy Geno@カメレオンブリーダー兼輸出業者 (@crazygeno7) July 28, 2025
2025/07/29 03:04頃、川崎から北東へ向けた広角カメラに映ったスターリンク衛星。久しぶりに綺麗な銀河鉄道だった。 pic.twitter.com/TgkIV8TjVo
— yama-san (@yama_san_desuyo) July 28, 2025
その正体は、米SpaceXが展開する低軌道衛星ブロードバンド「Starlink」(スターリンク)の衛星群だ。
スターリンク衛星は、地上からおよそ550kmの低軌道を周回しているが、打ち上げ直後は、同時に打ち上げられた複数の衛星が列を成して飛行するため、地上からは数珠つなぎに見える。これを列車にたとえて「スターリンクトレイン」と表現する。
このあと7/29 2:55から28機のスターリンクトレインG10-26が日本上空を通過します。軌道投入から2日が経過し、列車の長さは496.4kmです。SpaceStationARアプリで、現在地からの見え方をAR(拡張現実)でご確認頂けます https://t.co/w0DhNH2Pfm #仙台 #東京 #Starlink pic.twitter.com/2x8nF2i29b
— SpaceStationAR Japan (@isstter) July 28, 2025
今回、未明の空でひときわ目立ったのは、地上が暗い一方、衛星の高度では太陽光が届いているためと思われる。パネルや機体表面がその光を反射し、肉眼でもはっきり確認できたようだ。なお、打ち上げからしばらく経つと衛星同士が散らばるため、単独の光として見えるようになる。
SpaceXはすでに5000機以上を打ち上げており、最終的には1万機規模を目指している。スターリンク以外にもOneWebやAmazonの「カイパー」も同様の計画を進めており、夜空で“謎の光”に出会う機会は増える可能性もある。
一方で、天文学者からは「星空観測の妨げになる」と懸念する声もある。SpaceXはこれを受けて、衛星の表面に反射を抑える塗装を施す取り組みを進めている。
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