筆者はここ数週間、新型スマートウォッチ「Amazfit Balance 2」を使っている。2024年に購入した前モデル「Amazfit Balance」から進化しており、価格も299ドル(日本では税込4万3890円)と手頃だ。
Amazfit Balance 2はバッテリーの最大駆動時間が14日から21日へと大きく伸び、耐水性能も5ATMから10ATMに向上した。重量とサイズはわずかに増したものの、デュアルスピーカーと最新世代の「BioTracker 6.0」バイオメトリックセンサーを搭載している。バッテリー容量は475mAhから658mAhに増え、そのぶん7g重くなったが、電力効率もわずかに良くなった印象だ。
バンドは幅22mmのクイックリリース式で、ブラックとラバの2本が同梱される。充電は従来と同じUSB-C接続のマグネット式パックを使用する。バッテリー駆動時間が長くなったため、常に充電残量を気にする必要がないのがうれしい。
スピーカーとマイクは通話のほか、好みの音声アシスタントと、OpenAIの「GPT」技術を採用した「Zepp Flow」AIアシスタントに対応する。「Zepp Coach」機能もAIを活用し、無料版と有料版の両方でワークアウト計画やフィットネスの洞察を提供する。
アプリではフルカラー地図とルートナビゲーションを利用でき、6つの衛星測位システムによる高精度な位置情報で迷うことがない。心拍数の計測値は他のウォッチとほぼ同じで、外部の心拍センサーやスピード/ケイデンスセンサーとも連携できる。
Amazfit Balance 2は睡眠データも記録できるうえ、厚さ12.3mmと比較的薄いので快適に着けられるが、誰もが時計を着けたまま寝られるわけではないだろう。実際、筆者はここ数週間、就寝時にBalance 2を外し、はるかに小型軽量の「Amazfit Helio Strap」で睡眠を記録している。
Helio Strapにはウォッチフェイスがないが、「Zepp」アプリとはシームレスにペアリングでき、両デバイスで集めたデータを一元管理できる。このような互換性の高さは、強力なアプリに支えられた、拡大するAmazfit製品のエコシステムを利用する主要な利点の1つだろう。
Zeppアプリには近く「BioCharge」スコアが導入される。これは複数デバイスで取得したデータを総合し、身体のエネルギー残量を示す指標だ。Garminの「Body Battery」に似ており、HRV、安静時心拍数、睡眠などを基にその日の状態を可視化する。
Amazfit Balance 2は170種類以上のワークアウトモードを搭載し、25種の筋トレ種目では自動でレップ数・セット数・休憩時間を検出する。Hyroxモードも備える。トレーニング中に表示するデータフィールドは最大6項目までカスタマイズできる。
筆者のライフスタイルに最も大きな変化をもたらしたのは、ゴルフ機能の追加だ。4万コース以上のマップをダウンロードしてオフラインで利用できる。これはスマートウォッチとしては驚くべき数だ。ゴルフコースではグリーン上のピンの位置が頻繁に変わるが、Amazfit Balance 2では簡単なスワイプでピンの位置を特定し、距離を把握できる。デジタルクラウンを回せばズームイン・アウトも可能だ。
GPSを使って結果を記録しており、筆者の経験上、精度はかなり高かった。スキーリゾートのマップにも対応しているが、これを試すには半年後のシーズンまで待つ必要がある。
Amazfitは有料サブスクリプション「Zepp Aura」を日本では月額9.99ドル(年額29.99ドル)で提供しており、新規購入者には14日間の無料トライアルが付く。無料でも複数の高度な機能を使えるが、AI睡眠アシスタント、詳細な睡眠レポート、豊富な睡眠・瞑想音楽を使いたい場合は加入を検討してもいいだろう。
最新のウェアラブル製品を評価する機会に恵まれている筆者は、普段はフラッグシップのスポーツウォッチで運動を記録することが多い。初代Balanceを購入した経験から、トレーニングや目標達成を支援する、機能が充実した完成度の高いスポーツウォッチを探している人にはAmazfit Balance 2を強くおすすめする。
AmazfitのスマートフォンアプリであるZeppは、複数のデバイスをシームレスに統合し、健康・ウェルネスデータを他のフラッグシップ製品と比べて手頃な価格で提供するという点で、ますます進化している。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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