Googleとレノボが共同開発した新型Chromebook「Chromebook Plus Gen 10」(14インチ)は、小型・軽量でありながら、一日中快適にAIタスクを処理できる高性能モデルだ。(日本では7月下旬に発売予定)
Googleは、年次開発者カンファレンス「Google I/O」でChromeOSの大幅なアップデートを発表。そのアップデートを体現するフラッグシップモデルとして登場したのが、このChromebook Plus Gen 10だ。
レノボ Chromebook(価格をAmazonでチェック)本機は、GoogleのAIツール「Gemini」や「NotebookLM」を最大限に活用できるよう設計されており、11万5280円という手頃な価格帯からは想像できないほど高性能な仕上がりだ。
かつてChromebookは「安価で最低限の用途向け」というイメージが強かった。しかし近年では、市場のハイエンドノートPCにも引けを取らないモデルが次々と登場しており、本機もその代表格となるだろう。
本モデルは、まるで高級ノートPCのような洗練されたデザインが魅力だ。さらにChromebook Plusとして初めてArmベースのプロセッサを採用し、MediaTekの最新チップ『Kompanio Ultra 910』を初搭載したモデルでもある。
Kompanio Ultra 910は50TOPSのAI処理性能を備えており、最大17時間の長時間バッテリー駆動も実現している。主なスペックは以下のとおりだ。
・プロセッサ:MediaTek Kompanio Ultra 910(演算性能:50 TOPS)
・RAM:16GB
・ストレージ: 256 GB
・ディスプレイ:14インチ 有機EL(解像度1920×1200ピクセル、タッチスクリーン対応)
・通信機能:Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
・インターフェース:USB-Cポート2基(5 Gbps、DisplayPort 1.4対応)、USB-Aポート1基(5 Gbps)、3.5 mmオーディオコンボジャック
・本体重量:最軽量モデルで約1.2 kg
・Webカメラ:500万画素、デュアルマイク搭載、プライバシーシャッター付き
・オーディオ:Dolby Atmos対応クアッドスピーカー
・指紋認証センサー(オプション)
本機には、特に注目すべき専用のオンデバイスAI機能が2つ搭載されている。
一つは「Smart Grouping」。これは、開いているタブやドキュメントをAIが分析し、関連性の高い情報を自動でグループ化して整理を支援する機能だ。旅行計画やイベント準備などで情報が散乱した状況でも、効率的に整理が可能となる。
もう一つは「写真アプリ」のAI画像編集機能だ。背景の削除やオリジナルステッカー作成など、手軽に高度な編集を行える。
Googleは、Chromebook Plus向けに新たなAI活用機能の提供を順次開始している。特に便利な機能が「選択して検索(Select to Search)」と「テキストキャプチャ」の2つだ。
選択して検索」は、画像やテキストを選択するだけで、関連するGoogle検索結果を瞬時に表示してくれる。「テキストキャプチャ」は、画像内のテキスト情報を抽出して、直接Google Workspaceアプリやカレンダーに取り込めるようになる。
昨年初めて登場した「Quick Insertキー」は、文章をより魅力的に書くための支援機能だが、今回さらに進化した。新たにハイライトしたテキストを元に、AIが自動で画像を生成できるようになった。
実際に試してみると、「7月4日のバーベキューパーティー」に関するメールの文章を選択しただけで、イベントの宣伝チラシがあっという間に完成した(ただし、誤字がかなり多かったが……)。
さらに注目したいのが、AIツール「NotebookLM」の標準搭載だ。NotebookLMは難しい文献や論文を分かりやすく整理し、チャットボット形式で内容を自由に質問できる。さらに、取り込んだ資料を元にしたポッドキャスト作成機能も備える。
Chromebook Plusシリーズには、Googleの有料AIサービス「AI Proプラン」(月額2900円相当)の1年間無料利用権も付属している。
レノボ Chromebook(価格をAmazonでチェック)この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは