Metaの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は、人工知能(AI)開発を加速するために専門家らを新たなチームに勧誘しており、約50名の起用を目指しているという。Bloombergが報じた。
このチームは社内で「スーパーインテリジェンスグループ」と呼ばれており、人間と同等またはそれ以上にうまくタスクを遂行できる汎用人工知能(AGI)の達成を主な目標とする。
報道によれば、このチームはZuckerberg氏と緊密に連携し、開発した技術はSNSなどだけでなく、Metaのチャットボットや「Ray-Ban Metaスマートグラス」など同社のAI搭載製品に組み込まれる見込みだ。Metaは、企業向けにデータラベリングなどを手掛けるScale AIへの出資も計画しており、同社CEOのAlexandr Wang氏が新たなチームに加わる可能性があるという。
Metaが大規模言語モデル(LLM)「Llama」の取り組みに苦戦しているとの憶測が流れる中、同社は新たなモデルのリリースを延期したと報じられている。同社はOpenAI、Microsoft、Google、Appleといった世界最大級のIT企業と、AI技術の改良をめぐり激しく競争している。
OpenAIやGoogleのチャットボットとは異なり、MetaのAIチャットボットは「Instagram」や「WhatsApp」など自社プラットフォーム内にとどまる印象が強く、汎用チャットボットとしては定番になっていない。しかしMetaが競合他社より先にAGIを実現できれば、ますますAI主導になる世界で再びユーザーの関心を引きつけられる可能性がある。
Metaの広報担当者はコメントの依頼にすぐには応じなかった。
Bloombergこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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