NTTドコモが銀行業への参入に向けて、ネット銀行大手の住信SBIネット銀行を買収する方向で最終調整を進めているとNHKなどが報じた。その後、NTTは声明で「本件については本日取締役会に付議する予定」と報道を事実上認めた。
国内の携帯キャリア大手では、KDDIがauじぶん銀行、ソフトバンクがPayPay銀行、楽天グループが楽天銀行をすでに傘下に持ち、通信事業と金融サービスの連携を進めてきた。一方、ドコモは証券やローンなど金融サービスを段階的に拡充してきたものの、唯一銀行業に未参入のままだった。今回の買収により、これまでドコモが欠けていた「金融サービスの最後のピース」が埋まることになる。
銀行参入でドコモの通信と金融サービスがより密接に統合され、携帯キャリア間のポイント経済圏を巡る競争が激化しそうだ。
SBI住信ネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスがそれぞれ株式の34.19 %を保有している。
2007年のサービス開始以降、個人向けのインターネット銀行として約800万口座、約10兆円の預金残高を有する。オンライン完結で預金、決済、融資などのフルバンキング機能を利用できる点を売りにしている。
また、特徴的なのが企業向けにBaaS(Banking as a Service)を提供している点だ。これは、同社の銀行サービスをパートナー企業のブランドで提供するもので、日本航空は「JAL NEOBANK」、ヤマダ電機は「ヤマダNEOBANK」に同社のBaaSを採用している。
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