電気自動車(EV)の価格は世界的に手頃になりつつある──。
国際エネルギー機関(IEA)の最新報告によれば、EVの価格低下を背景に、2030年までには世界で販売される新車の40%超が電気自動車になる見通しだ。これは2024年の市場シェア(20%)のほぼ倍に当たる。
しかし、米国のEV販売の伸びは世界平均を下回っている。2024年の販売台数は前年比で10%の増加にとどまった(国内編集部注:日本は増加どころか前年比で26%減少)。IEAは、米国ではEVの平均価格がガソリン車より約3割高いことが販売を鈍らせている可能性を指摘している。
報告書はまた、米国や世界経済が不透明感を抱えていても、EVの価格競争力が高まるにつれて販売は今後も急増すると見ている。
IEAによると、昨年中国で販売されたEVの3分の2は同等クラスのガソリン車より安価だった。
購入価格に加えて、EVは維持費でも優位に立つことが複数の調査で示されている。コンシューマー・リポート誌は、EVオーナーは燃料代を6割節約できると報告。ミシガン大学の調査では、EVの年間電力コストは平均485ドルで、ガソリン車の1117ドルを大きく下回った。米エネルギー省も「平均的なEVは同じエネルギー量でガソリン車の4.4倍走行できる」としている。
2025年1〜3月に米国で販売されたEVは30万台超で、2024年の前期比10%増だった。テスラの販売は9%減少したものの、ゼネラル・モーターズは3万台超を売り上げ、アキュラ、アウディ、シボレー、ホンダ、ポルシェの新型EVも販売増を後押しした。
IEAの報告書の中でも際立つのがEVトラックの急成長だ。2024年の世界販売は80%増で、中国では倍増した。ディーゼル車より運用コストが低いことが背景にある。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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