KDDIは5月7日、auの既存プランを8月に改定すると発表した。プランによって月額330〜110円の値上げとなる。松田社長は「価値を作ってパートナーに還元して、さらに投資をする」というサイクルを循環させる必要があると強調した。
「使い放題MAX+」「auマネ活プラン+」は月額330円、「スマホスタートプラン(ベーシック/ライト)」「スマホミニプラン+」は月額220円、ルーターは月額330円、ケータイは月額110円の値上げとなる。
一方、使い放題MAX+とauマネ活プラン+などについては、値上げに合わせてサービスを拡充しユーザーの理解を促す。
具体的には、圏外エリアでも衛星経由で通信できる「au Starlink Direct」、混雑エリアでも電波帯域を優先的に利用できる「au 5G Fast Lane」を無料で提供するほか、現行では24時間1200円の「au海外放題」を毎月15日まで無料とする。さらに「サブスクぷらすポイント」のPontaポイント還元率も20%へ引き上げを図る。
携帯料金の値上げはNTTドコモも「ドコモMAX」で実施を発表したばかりだ。
政府からの「値下げ圧力」に直面し続けてきた携帯キャリアだが、ようやく転機が訪れた格好だ。
KDDIで代表取締役社長CEOを務める松田浩路氏は、値上げの理由について、「価値を創って対価をいただき、それを投資にまわして、パートナーに還元する。そうした循環を確立する必要がある」と述べた。
また、ソフトバンクで代表取締役社長執行役員兼CEOを務める宮川潤一氏は2月の決算会見で、携帯料金について次のように述べていた。
「携帯電話事業を運営するうえで、一番大きなコストの一つが電気代だ。これは年間の運用コストとして確実に効いてくるが、ここ数年で右肩上がりに上がり続けている。しかも、その規模が100億円単位で増えている。さらに、従業員の給与も上げる必要があり、取引先やその従業員の賃上げまで含めれば、業界全体を支えていく必要がある。ひたすら値下げの議論ばかりでは、この仕組みを支える構造にはならない」(宮川氏)
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