新しいPCを買うとき、ノートかデスクトップかで悩む場合もある。ノートPCは持ち運び 安いが、デスクトップPCは周辺機器との接続性で有利だ。しかし、この二択で迷う必要はない。両者の長所を兼ね備えたデバイスを見つけたからだ。
記事内リンクからAmazonのページに飛ぶ場合があります。リンクからの製品購入で編集部に収益が発生する場合があります。
筆者はBelkinの「Connect Universal USB‑C 11‑in‑1 Pro Dock」を使い始めている。このノートPC用ドッキングステーションは、ノートPCに多種類なポートを追加し、デスクトップのような使用感を実現する。
名前の通り、このドックには計11種類のポートがあり、規格も多様だ。USB‑A 3.2ポートが2つ、Thunderboltポートが2つ、SDカードスロット、microSDカードスロット、HDMIポートを2つ、VGAポート、2.5Gbpsイーサーネットポートを備える。
同じ種類のポートでも性能が異なる場合がある。たとえばThunderboltポートの片方は最大100W給電、もう片方は最大10Gbpsデータ転送に対応する。どちらの機能かはポート下のグレーの表記で判別可能だ。
100Wポートを使えばノートPCを充電できるが、ドック自身が若干電力を消費するため、直接アダプタに接続する場合より充電時間がやや長くなる。Belkinドック経由では、筆者のノートPCである「Lenovo ThinkPad P14s」のバッテリーを0%から85%まで充電するのに1時間15分かかったが、直挿しだと1時間3分で済んだ。
また、同ドックの転送速度を確認するため、20GBと80GBの大容量ファイルをコピーしてみた。結果はそれぞれ約30秒、120秒強で完了した。Universal Pro Dockの速度は優秀で、家庭でもほぼ同様の速度を体感できるはずだ。
さらに特筆したいのは、最大3台の外部ディスプレイに対応する点だ。1台の接続なら4K/60Hzまで対応し、複数接続ではリフレッシュレートが30Hzに下がる。より高性能を求める場合もあるだろうが、この価格帯のドックとしては十分な性能と言える。
このドッキングステーションの意外な利点は、ノートPCの冷却効果だ。一見、大型ファン付き冷却パッドとは異なり違いファンは非搭載だが、本体を持ち上げて空気の流れを確保するだけでも温度は下がる。このドックはまさにその仕組みを利用している。
天面は手前側にゆるやかに傾斜し、上下のラバー製パッドで滑りを防ぐ。ノートPCを載せるだけで温度低下が確認でき、角度が付くことでタイピングも楽になり、手首への負担も軽減される。
一点気になるのは、電源ケーブルが背面に固定されている点だ。ただし、長さは十分にあり、ノートPC側面のポートに問題なく届く。筆者が試した限り、14インチの「ThinkPad」や17インチの「Alienwareゲーミングノート」でも対応可能だった。ただ、筐体が非常に大きかったりポート位置が特殊な場合は、ケーブルが届かないこともあるかもしれない。
本製品の通常価格は2万8600円だが、執筆時点では40%オフの1万7164円に値下げ中だ。ただ、より高機能な製品を求めるなら、CalDigitの「TS4 」も候補になる。こちらは18ポート搭載で8Kディスプレイにも対応し、MacBookとの相性も良い。ただし価格は5万2470円とかなり高価になる。
Belkin製11-in-1ドック(Amazonで価格をチェック)
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡