電動キックボードや電動シートボードのシェアリングサービスを展開するLimeは、電動キックボードなどの首都高速道路への誤進入を防ぐため「ジオフェンシング」による制御を国内で初めて導入した。
ジオフェンシングとは、GPSなどの位置情報を基に地図上に仮想の境界線を設け、その境界に車両が近づくと速度を自動制御する技術だ。Limeはこれまでも代々木公園、明治神宮、皇居周辺で走行制限を行ってきたが、他社車両が首都高へ進入した事案を受け、渋谷、新宿、池袋の繁華街に近い出入口付近で試験導入を開始した。
なお、GPSでは精密な位置の判別が難しいことから、警視庁や首都高速道路の助言を受けて今後も検証を続ける。また、今後は渋谷センター街など、さらに多くのエリアでの導入を予定している。
同社は駐車マナーの向上策としてビーコンも導入した。これはポート(駐輪場)から半径3メートル以内に車両を戻さなければアプリで利用終了できない仕組みで、4月時点で都内約50カ所に設置済みだという。既存ポートすべてへの導入を6月までに完了させ、新規のポートにも順次展開する。
Limeは2024年8月に日本でサービスを開始し、立ち乗り型の電動キックボードと座り乗り型の電動シートボードを提供している。利用者はアプリで近くのポートを予約し、目的地付近のポートに返却できる仕組みだ。現在は都内を中心に展開している。
同社で日本政府渉外責任者を務める井上祐輔氏は「電動マイクロモビリティを公共交通の一翼として定着させ、カーボンフリーで持続可能な移動環境を実現したい」と述べた。
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