KDDIで代表取締役社長CEOを務める松田浩路氏は4月10日、スタートアップに今後300億円規模の出資をめざすと表明した。あわせて、複数の海外VCへの出資、および新ファンド「KDDI Open Innovation Fund V」の設立も発表した。
KDDIは2012年からコーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund」を運営し、これまでに約400億円を投じて国内外150社へ出資してきた。対象領域はAI、IoT、データマーケティング、フィンテック、B2B SaaS、エンターテインメントなど多岐にわたる。
「KDDI Open Innovation Fund V」は、グローバル・ブレインと共同で組成したもので、KDDIの次期成長の柱となる事業の種を発掘することを目的とする。運用期間は10年間、運用総額は50億円を予定し、AIやディープテックなどの領域で将来性の高いスタートアップを投資対象とする。
また、KDDIの従来のスタートアップとの投資では、これまでの投資先が必ずしも大きくスケールしていないとの反省があったという。そこで、今後は海外VCにも出資し、日本発スタートアップのグローバルな事業成長を推進する。
海外VCへの出資は、ロサンゼルスに拠点を置くInterlagos Capitalと、シリコンバレーと東京を拠点とするCarbide Ventures Managementが対象。このうち前者は元SpaceX幹部が設立したハードテック特化の投資会社で、ロボティクスや宇宙、防衛、バイオ、エネルギー分野に強みを持つ。後者は起業家や事業オペレーター出身のメンバーが米日クロスボーダー支援を行い、B2BソフトウェアやAI領域のスタートアップに投資している。
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