スマートフォンの小さな画面では物足りない人向けに、Aurzenがポケットに入る三つ折りのミニプロジェクターを開発した。バルセロナのMWCで試してみたところ、家や旅先での映画鑑賞にぴったりだと感じた。
「Zip Projector」は厚さ2.5cm、縦横7.5cmほどの正方形デバイスで、少し分厚い折りたたみスマートフォンのような見た目だ。折りたたみ式となっており、開くと本体がスタンド代わりになって、まっすぐ映像を投影できる。重さはiPhone 16 Pro Maxと同程度だといい、実際に手に持つと、カバンの中に入れて持ち運ぶ分には気にならない重さだ。
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映像や写真などを最大80インチまで投影でき、解像度は720pが上限だ。今後は1080p対応を目指しているという。明るさは100ANSIルーメンで、1Wのスピーカーを2基搭載している。スマートフォンの画面をミラーリングするか、HDMIドングルでテレビやノートPC、ゲーム機につないで映像を投影でき、ステンドグラスを映したデモ映像は非常に色鮮やかだった。
難点はバッテリーが1.5時間しか持たないことだ。映画を一本まるごと観るには厳しいが、外出先でなければ電源に接続して使えばいい。バッテリーは5000mAhで、25W充電を使えば1時間半でフル充電できるという。
今のところスマートフォンからのミラーリングはNetflixにしか対応していないが、今後は他のアプリにも対応を広げていくという。その他のコンテンツを投影したいなら、別売りのHDMIドングル(100ドル)を使う必要がある。
持ち運びできるプロジェクター自体は珍しくないが、折りたたみ式という点が面白い。折りたたみ技術はスマホやゲーム機のコンセプトでも注目されていて、コンパクトさと驚きを両立しているのが魅力だ。
Zip ProjectorはKickstarterで300ドル(約4.4万円)から予約受付が始まる予定。バッテリー駆動時間を3時間に伸ばせる130ドルのマグネット式充電スタンドや、プロジェクターを滑らかな面に貼り付けて角度を変えられる40ドルのマグネットマウントなど、追加オプションもある。
旅行先で使うのはもちろん、大型プロジェクターやテレビの代替としても活躍してくれそうだ。屋外のムービーナイトやプレゼン用にも手軽にセットできるのがいい。個人的には、この小さなデバイスで、ハリーポッターをまるで魔法のように連続投影してみたい気分だ。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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