日本科学未来館(東京江東区)は、新たな常設展示を4月23日から一般公開する。量子コンピュータと宇宙科学を体験できる。未来につながる最先端の研究を楽しみながら学べるという。
「量子コンピュータ・ディスコ」と名付けられた展示では、量子コンピュータのプログラミングをDJのような体験を通して理解できる。量子コンピュータは、従来のコンピュータとは全く異なる原理で動作し、何万年かかるような計算を高速に処理できる。同展示では、その仕組みや研究の歴史、最新の開発状況などを基礎から分かりやすく紹介する。
また、研究機関以外では目にすることが難しい「量子ビット集積回路チップ」の実物も公開する。量子ビットは量子コンピュータの心臓部とも言える部品で、この実物を間近で見られる機会を提供する。
もう一つの新展示「未読の宇宙」では、巨大な観測・実験装置を駆使して宇宙の謎に挑む研究者たちの取り組みを体感できる。
展示空間を取り囲む大迫力の映像は、実際の観測・実験データをもとに制作されており、まるで宇宙空間にいるかのような臨場感を味わえるという。
この展示では、ニュートリノ観測、重力波の観測、光による宇宙観測、粒子加速器実験という4つの研究分野に触れることができる。
さらに、宇宙に関するさまざまな疑問に答えてくれる生成AI展示も用意する。来場者は、自分の興味に応じて宇宙についての対話を楽しめる。
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