AI動画制作を試したいクリエイターにとっては、まさにサプライズといえるだろう。Googleが「YouTubeショート」に独自の動画生成AI「Veo 2」を統合し、AI動画作成機能の提供を開始したのだ。
2024年9月のMade on YouTubeイベントで、YouTubeは既存のAIツール「Dream Screen」をさらに強化する目的で「Veo」を導入すると予告していた。そして今週、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで新ツールの提供を開始した。今回のアップデートでは「音声なしのAI短編クリップ」を動画に挿入したり、「AIが生成した背景画像や動画の上に自分を重ねて撮影する」といった機能が利用可能になった。
なお、YouTubeショートにAIを利用する際のGoogleのポリシーでは、ユーザーが入力したプロンプトや関連コンテンツ、フィードバックを収集し、YouTubeのサービス向上に活用すると明記されている。さらに、すべてのAI動画には「SynthID」という目に見えないウォーターマークが付与され、生成AIによる作品であることが識別可能となる。
AIは少しずつ確実に、SNSに浸透し始めている。プロのクリエイターや企業はいち早くAIの恩恵を受ける場合もあったが、いまや一般ユーザーもAI技術に触れる機会が増えてきた。例えばMetaがInstagramやFacebookなどにAIを幅広く導入した際は、「AI要素があまりに目立つ」と不満の声を上げるユーザーもいた。TikTokもさまざまな課題を抱えつつ、AIアバターなど新機能をクリエイター向けに少しずつ公開している。
この先、AI技術が進歩するにつれて、SNS上でAI要素の絡む動画を目にする機会が増えていくだろう。YouTubeショートへのVeoの統合はその最初の例にすぎない。クリエイターやユーザーの反応が、SNSにおけるAI動画の未来をどう形作るのか、注目したいところだ。
1. YouTubeアプリを開き、ショート動画を新規作成するために「+」アイコンをタップする。
2. 画面右側のメニューから「Green Screen」を選択する。
* 星のアイコンの背景が最初または2番目に表示されているはずなので、それをタップ。
* AIポリシーへの同意が求められたら承諾する。
3. 欲しい背景イメージを説明するプロンプトを入力する。
* 詳細なほど精度が上がるので、具体的に書くのがおすすめ。
4. 「Create」をタップして生成を開始する。
5. 提示された背景のバリエーションの中から気に入ったものを選ぶか、「Try again」で別のパターンを生成する。
6. 好きな画像が見つかったら「Use image」か「Create video」をタップする。
7. 新しいAI背景を適用した状態で、自分の動画を撮影する。
8. 撮影が終わったらチェックマークをタップし、いつも通りアップロードする。
メモ: AIで作られた背景動画はあまり長くない場合があるため、撮影中に途中で切れることがある。長いセリフや台本があるなら、一度にすべて撮るのではなく、短いクリップに分けて録画したほうがスムーズにいく。
1. YouTubeアプリの「+」アイコンをタップし、新しいショート動画の作成を始める。
2. 画面左下にある「Add」からメディアライブラリを開く。
3. 画面上部の「Create」(キラキラアイコン)をタップする。
4. 表示される入力欄に作りたいクリップを説明するプロンプトを入力し、「Create」をタップする。
5. 生成されたバリエーションを確認し、気に入らない場合は「Try again」で別のオプションを試す。
6. 好みのものがあれば「Use image」か「Create video」をタップする。
7. 「Continue」をタップしたら、必要に応じて長さをトリミングし、「Done」で確定する。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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