Googleは、ユーザーが18歳未満かどうかを判断するために、機械学習を使った年齢推定モデルをテスト開始すると発表した。
同モデルは2025年内に導入予定で、若年層のユーザーに「より年齢に適した体験」を提供するという。まず米国で展開し、順次ほかの国にも拡大する見込みだ。
この発表は、若年ユーザーの安全対策を強化を求める政治的圧力が強まる中で行われた。2024年、Metaも18歳未満かどうかを判断するためのAIモデルを導入している。
GoogleはCNETに対し、この年齢推定モデルが、ユーザーのアカウントに紐づいているさまざまなデータを機械学習で分析すると説明した。例えば、検索履歴や動画の視聴カテゴリー、アカウントの利用期間などの情報を活用し、ユーザーの「年齢詐称」をより正確に判断できる。
もしAIが誤って18歳未満と判断した場合、ユーザーは公的身分証明書やクレジットカード、セルフィーなどで年齢を証明できる。Googleは、ほかにも年齢を証明する方法を検討中としている。
この方法はMetaなどほかの企業も採用されており、ヨーロッパを含む複数の地域で利用されている。
YouTubeのCEOであるNeal Mohan氏は、2025年に向けたYouTubeの方針説明で機械学習ツールに言及。「AIの力を責任ある形で活用し、すべてのユーザーに対してYouTubeの体験を向上させる」計画だと述べた。
またGoogleは、未成年のアカウントに対していくつかの保護策を追加する予定だ。具体的には、検索結果における露骨な内容のフィルタリングやぼかし、YouTube上のセンシティブな広告やコンテンツの制限などが含まれる。
さらに、「School Time」という新機能をAndroidスマホやタブレットに搭載し、保護者が授業時間中にアプリの利用を制限できるようにする予定だ。今後は、Google Family Linkを通じてAndroidやChromeデバイスでの子どもたちのオンライン体験をより簡単に管理できるようにするほか、保護者の同意を得てAndroidスマホで「タップして支払う」機能を使えるようにする計画もある。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)