Blueskyは、2024年のアメリカ大統領選挙終了後から急速に成長している。このプラットフォームは11月の選挙後に1200万人以上の新規ユーザーを獲得し、2025年1月15日時点でユーザー数が2750万人を超えた。
スター・ウォーズ俳優のマーク・ハミル氏は最近Blueskyに参加し、自身を「Twitterを辞めた人間」と称している。また、ニューヨーク州選出の下院議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏は、このプラットフォームで初めてフォロワー数100万人を超えた人物となり、現在は120万人のフォロワーを持つ。
Blueskyユーザーの中には、サイトの利用者数を追跡するためのカウンターを作成した人もいる。ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の教授テオ・サンダーソン氏が作ったカウンターと、「ナタリー」と名乗るユーザーによるカウンターがその例だ。
2024年末にBlueskyの広報担当者がメールで述べたところによると、選挙直後の期間には1日に100万人以上の新規ユーザーが登録しており、そのペースは1秒あたり約12人に相当するという。この2750万人という数字は、2023年9月の時点での900万人と比べると劇的な増加を示している。
しかし、Blueskyが急成長しているとはいえ、競合プラットフォームとの差はまだ大きい。Forbesによると、X(旧Twitter)は2023年9月時点で世界的に5億8800万人のユーザーを持つが、これは4月の6億1100万人から減少している。一方で、Metaが展開するXの競合サービス「Threads」は2億7500万人以上のデイリーユーザーを抱えている。
イーロン・マスク氏が次期大統領のドナルド・トランプ氏への公然とした支持を表明したことで、どれだけのユーザーが流出したかは不明だが、多くのBlueskyユーザーは初投稿で選挙について言及している。Wiredによれば、以前はXで活発に活動していたテイラースイフト氏のファン層もBlueskyに移行しているという。
BlueskyはX(旧Twitter)に非常によく似たSNSだ。Xでは、マスク氏がサイトを買収した後、認証済みアカウントを示す従来の青いチェックマークを廃止し、過去に凍結されたアカウントを復活させ、課金制度を導入するなど、数々の変更が行われた。
また、2024年10月16日、Xは他人の投稿を見られなくする「ブロック機能」を変更すると発表した。ブロックされたアカウントは相手の投稿が公開設定されている場合に限り閲覧可能となり、返信やいいね、リポストはできない仕様になった。この変更に対し、「これはブロックではなくストーキングを助長するものだ」との批判がXのユーザーから寄せられた。
その翌日、Blueskyは1日で50万人の新規ユーザーを迎えたと発表。「初投稿です」という投稿をする新規ユーザーも多く、「長年Twitterを使ってきたけれど、今では見る影もない」といった声もあった。
さらにXは利用規約を更新し、ユーザーがXに対して訴訟を起こす場合、北テキサス連邦裁判所で行うよう義務付けた。同裁判所は、保守的な訴訟で有利な判決を下す傾向があるとThe Globe and Mailが報じている。
こうしたXの変更がBlueskyへの関心を高めた可能性がある。2025年初め、Xがブラジルの裁判所によって一時的にブロックされた際(罰金支払い後に解除)、Blueskyはユーザー数が急増した。ニューヨーク・タイムズによると、BlueskyはXに最も近い体験を提供するアプリだと評価されている。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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