JR東日本に対して「QRコード改札をはやく導入して」と切実に思った理由

 先日、久しぶりのスキー旅行で、JR東日本のダイナミックレールパックを利用した。行き先はガーラ湯沢。JR東日本のウェブサイトで予約すると、1日リフト券と東京からの新幹線往復がセットで1万2000円を切っており、そのコストパフォーマンスが決め手となった。

QRコード改札のメリットとは

 当日は東京駅から7時台の新幹線に乗った。スムーズに乗車するため、東京駅到着後すぐに乗車券を発券することにしたが、これがかなり手間だった。スキー板などの大荷物を持ちながら駅構内の指定席券売機を探し、券売機を操作して予約時に発行された発券番号を入力する必要があるからだ。

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 また、当日はたまたま空いていたが、券売機に行列ができていることも想定すると、駅到着は時間に余裕を持つか、前日までにJR東日本の他の駅の指定席券売機で発券しておくとより安心だ。しかし、生活圏内にJRの駅がないとそれも難しい。

 もしQRコード改札が導入されていたら、上記の移動や手続きは不要だった。ウェブ予約時に発行されたQRコードをスマートフォンに表示し、改札機にかざすだけでそのまま乗車できるため、券売機での発券作業を完全に省略できたわけだ。

 JR東日本は2024年度中にQRコード改札を導入する方針だ。2025年3月末までには発表があると見られる。JR東日本の主要駅では、QRコードリーダーとおぼしき機器が自動改札機に外付けされている様子も見かける。

JR東日本が導入するQRコード改札の概要 JR東日本が導入するQRコード改札の概要
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 なお、JR西日本は2024年1月19日からQRコードを活用した乗車サービスを開始する。「大阪スマートアクセスパス」といった企画乗車券を提供するほか、旅行会社発行のQRコードを使って改札を通過できるサービスも計画している。

普通乗車券もQRへ

 前述の通り、ウェブ発券の企画乗車券などには、QRコード改札化の明確な利点がある。

 一方、鉄道各社は普通乗車券も磁気切符からQRコード切符に置き換えようとしている。時期はJR東日本と首都圏の大手私鉄が2026年度末以降、JR西日本と関西の大手私鉄は2028年度以降だ。

現行の磁気切符 現行の磁気切符
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 磁気切符は改札機の構造が複雑で、メンテナンスコストがかかる。これをQRコードに置き換えれば、磁気切符を読み取るメカニカルな構造が不要になる。さらに、磁気切符はリサイクル時に磁気層を分離して破棄する必要があり、これも大きな負担だ。QRコードならそうした手間もいらず、環境負荷の低減にもつながる。

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