米国のDonald Trump次期大統領は、米連邦通信委員会(FCC)の新委員長に共和党のBrendan Carr委員を指名すると発表した。
2012年よりFCCに在籍しているCarr氏の任命により、FCCの方向性が変わる可能性が高い。これは、ネット中立性、動画サービス「TikTok」禁止の是非、MetaやXなどのソーシャルメディア企業に対する政府の規制のあり方などについて、同氏が表明してきた考えを踏まえた見方だ。
Carr氏の前任に当たるJessica Rosenworcel委員長は、ネット中立性規則の復活を2023年に提案した人物だ。同規則の下、インターネットサービスプロバイダーは、企業からの支払いなどに基づいてウェブサイトやサービスの速度を変えることなく、すべてのデータトラフィックを平等に扱うことを義務付けられている。
Carr氏は米国時間11月17日、「FCCの委員長を務めることに身の引き締まる思いであり、光栄に思う。さあ、仕事に取り掛かろう」とソーシャルメディア「X」に投稿し、自身を委員長に指名するというTrump氏の発表文を添えた。
Carr氏はFacebook、Google、Apple、Microsoftなどのテクノロジー企業を「検閲カルテル」と呼び、厳しく批判してきた。保守派による政権移行計画「Project 2025」の1つの章では、それらの企業と戦うことを約束している。
The Washington Postによると、Carr氏はTeslaの創業者であるElon Musk氏の支持者であり、中国への規制強化を支持している。
また、Carr氏は中国企業が所有するTikTokの米国における全面禁止を支持している。一方Trump氏は以前、同サービスの禁止に反対する姿勢を示していた。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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