2024年も終わりが見えてきたが、Appleの勢いが止まらない。同社はまもなく、この1年で2度目となる新製品発表イベントを開催する見込みだ。近年のパターンから予想すると、開催日は10月末までのどこかになりそうだ。筆者の予想は10月中旬だ。米国では11月に大統領選挙が控えている。このお祭り騒ぎに新製品のニュースが埋もれてしまうことはAppleの望むところではないだろう。
正式な日程は数日以内に発表されるとみられている。例年通りなら、米国太平洋標準時で午前10時(日本では翌日の日付の午前2時)にYouTubeとAppleの公式サイトでイベントの模様が配信される。日にちはまもなく分かるとして、問題はその中身だ。
2024年はすでに新型「iPhone」、新型「iPad」、新型「Apple Watch」が発表された。つまり、現時点で最もアップデートが待たれている製品カテゴリーは「Mac」となる。今回のAppleイベントの主役になると期待されている新製品は次の通りだ。
5月、Appleは最新の純正プロセッサー「M4」を搭載した「iPad Pro」を発表した。性能、スピード、信頼性を備えたM4は、新型iPad Proの評価を大いに高めた。論理的に考えれば、次は新型「MacBook」や新型「iMac」にM4が搭載されるはずだ。
AppleウォッチャーのMark Gurman氏は最近のニュースレターで、次期「MacBook Pro」とiMacにはM4が搭載される見込みだと伝えた。複数の構成が用意されるかどうかは明言しなかったが、「M4」「M4 Pro」「M4 Max」を搭載したモデルが期待される。
新型MacBook Proについては、ディスプレイのサイズが14インチのものと16インチのものが用意される可能性がある。Gurman氏の予想では、2025年には「『MacBook Air』『Mac Studio』『Mac Pro』にもM4チップが搭載される」という。
Appleの最も小さなデスクトップコンピューターであるMac miniも、現在はプロセッサーの選択肢が「M2」シリーズしかないため、長らくアップデートが切望されてきた。「M3」の搭載は見送られたことから、今回M4が搭載されれば、ようやく他のApple製ハードウェアと肩を並べられるようになる。複数の情報筋によると、新型Mac miniは内部のアップグレードだけでなく、外部にも変更が加えられるようだ。
具体的には「mini」という名前にふさわしく、幅が「Apple TV」(幅10cm未満)並みに小さくなると報じられている。その代わり、高さが増すようだ。
IT系記者のAaron Perris氏は9月中旬、AppleのソフトウェアのコードからMac miniに5つのポートがあることを示唆する記述を見つけた。ポートの種類は不明だが、米メディアのMacRumorsは少なくともその一部は「Thunderbolt 4」ポートだと報じている。なお、M2搭載Mac miniは2つのThunderbolt 4ポートを搭載している。
Gurman氏は最近のニュースレターの中で、2024年末までに3つの新しいiPadモデルが登場すると予測した。2つが「iPad Air」、1つが「iPad mini」だ。同氏は3モデルの詳細は伝えていないが、2つのiPad Airは「内部的な改良が中心」になるとした。これはM4チップの採用を指していると思われる。
現在販売されているiPad miniが登場したのは約3年前だ。以来、多くの変化があった。しかしiPad miniは低コストのタブレットとして設計されているため、新型が出たとしてもM4が搭載される可能性は低い。おそらく「M1」かM2が搭載され、Apple Intelligenceを利用できるようになるだろう。
今度の新製品発表イベントの主役はMacになる可能性が高いが、小粒ながらApple Intelligenceに関する発表もありそうだ。現在のところ、多くのAI機能はまだiPhoneでは利用できない。例えば「ジェン文字」、「Image Playground」、「ChatGPT」との連携などだ。
数週間以内には「iOS 18.1」もベータ版を脱し、正式にリリースされるだろう。その後まもなく、今度は「iOS 18.2」の初期バージョンがテスター向けにリリースされるはずだ。次のパッチでは、ついにジェン文字などのApple Intelligence機能がiPhoneで利用できるようになるかもしれない。とはいえ、イベント当日まで確実に言えることは何もない。続報に期待してほしい。
Appleこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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