「ドン・キホーテ」「アピタ」などを傘下に置くパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は9月12日、新サービスの格安SIM「マジモバ」、モバイルWi-Fi「最驚 Wi-Fi」を発表した。
エックスモバイルと提携して9月13日から提供する。長引く物価高騰に苦しむ家計を応援すべく、毎月の通信費を“驚安”にするという。
マジモバは、月額利用料(以降、価格は全て税込)が770円で3GB利用できる「驚安プラン」と、2280円で15GB、2980円で25GB、5500円で50GBという3つの「最驚プラン」、計4つのプランで構成する。
4プランともに回線はNTTドコモとなる。また、「UCSカード」で支払うことでポイント還元率を通常の0.5%から2.5%に変更する特典が付帯する。
加えて、最驚プランの契約者かつPPIHグループのオリジナル電子マネー「majica」アプリ会員に対して、「#今月のおごり」特典も提供する。ドン・キホーテの「ドンペン」、アピタの「アピタン」、ドン・キホーテのオリジナルブランド「情熱価格」の「ド情ちゃん」という各キャラクターにおごってもらえるという設定で、majica加盟店で商品と交換できるクーポンを毎月10日、majicaアプリで配信するという。
クーポンの対象商品はキャラクターごとのテーマに沿って選定。一例として10月の場合、「ドンペンのおごり」は「モンスターエナジー」、「アピタンのおごり」は「ジップロック」、「ド情ちゃんのおごり」は「最後まで美味しい青紫蘇せん」を予定している。
最驚 Wi-Fiは月額利用料が4180円で、端末料金は無料のため月額料金のみで利用できる。ドコモのほか「au」「ソフトバンク」から最適な回線に接続し、1日ごとに10GBを利用可能。最大10台の同時接続に対応するほか、海外151の国とエリアで切り替え接続不要で利用できる。ただし、海外利用時は別途料金が発生するという。
また、最驚 Wi-Fi契約ユーザーにも最驚プラン同様、UCSカードの支払いでポイント還元率が5倍、#今月のおごりによるクーポンの配布といった特典を提供するとしている。
いずれも、9月13日からウェブサイトなどで申し込みを受け付ける。10月7日から店舗での受け付けも開始するが、MEGAドン・キホーテ成増店、MEGAドン・キホーテ三郷店の2店舗は先行し、9月13日から特設カウンターを設置して受け付けを開始する。
PPIH 上席執行役員の森谷健史氏は新サービスについて、「PPIHは、確固たる企業原理として『顧客最優先主義』を掲げている。いつ、いかなる時もお客様の暮らしを支え、お買い物の楽しみを提供し続けるために定めたものだが、物価高騰の継続でお客様の家計はますます苦しくなっている。家計の固定費、中でも14%を占めるという通信費に着目し、お客様の家計を少しでも助けたい」と話す。
エックスモバイル 代表取締役の木野将徳氏は、「エックスモバイルを創業して間もない2014年9月、(PPIHに対して事業として)モバイルの提案をしたことがあった。その時は形にならなかったが2年ほど前に再チャレンジ機会をいただき、数え切れないほどの打ち合わせを経て一緒に準備してきた。PPIHのメンバーは夜中でもメールの返信があり、深夜のオンライン会議も一度や二度ではなかった。“ワクドキ”の2年間を過ごさせてもらった」と、PPIHメンバーの情熱をたたえる。加えて同氏は、「見つけていただきやすいように」グリーン系のスーツを着用し、13日からの成増・三郷の特設カウンターで顧客対応を実施する予定だ。
スペシャルゲストとして登場した山之内すずさんは、「全てが高いこのご時世で、(今回の特典の)全てが家にあったら助かるもの。なにかもらえるだけでもとてもうれしいが、毎月もらえるとのことでワクワクする」と話した。
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