レッドブル・ゲーエムベーハー(Red Bull GmbH)とNTT東日本は8月6日、「大宮アルディージャ」「大宮アルディージャVENTUS」を運営するNTTスポーツコミュニティが発行、NTT東日本が保有する株式の100%をレッドブルに譲渡する株式譲渡契約を締結したことを発表した。株式譲渡は9月に実施する予定。
大宮アルディージャは、埼玉県さいたま市をホームタウンとするプロサッカークラブで、2024年は「J3リーグ」に所属している。1969年に結成された「電電埼玉サッカーチーム」が前身で、その後「電電関東サッカー部」「NTT関東サッカー部」とチーム名を変更したのち、1998年に大宮市(当時)をホームタウンとするプロサッカークラブとして誕生した。
育成世代での活動では、世界で通用する選手、そして社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成に取り組み、これまで50人を超えるプロサッカー選手を輩出。2021年には日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」へ参戦する大宮アルディージャVENTUSを設立している。
エナジードリンクなどで知られるレッドブルは、オーストリア・ザルツブルグに本社を置き、複数のF1レーシングチームやアイスホッケーなどのスポーツマネジメントも運営。限界に挑戦してスポーツと青少年の発展を促進することと、熱狂、エネルギー、革新、そして人とアイデアに「翼をさずける」ことを目指している。
サッカークラブとしては、特徴的なブランディング、革新性、財務的安定性を兼ね備える一方でインフラや長期的な発展への投資も行うという方針のもと、米国、ドイツ、ブラジルで3チームを運営している。
Jリーグを非常に競争力のあるサッカーリーグと捉えるとともに、26年の歴史を積み重ねてきた大宮アルディージャの存在感が特別なものであり、多くの育成出身選手をトップリーグに輩出してきた実績がレッドブルサッカーネットワークの一員となるのにふさわしいクラブであると判断したという。女子チームにも世界で活躍できる能力をもった選手たちが多く在籍しており、大きな可能性を感じているとしている。
なおレッドブルは、ホームタウン・さいたま市で引き続き活動を継続することと、これまでクラブがステークホルダーと育んできたチーム名やクラブカラーなどをリスペクトしてクラブが積み重ねてきた26年の歴史をベースとしつつ、積極的に新たな挑戦を行っていくことで「継続と発展」を示してクラブ理念の実現と成長循環型クラブとしての取り組みをより加速させることをコミットメントとしている。
同社は米国では「ニューヨーク・レッドブルズ」、ドイツでは「RBライプツィヒ」、ブラジルでは「レッドブル・ブラジル」という名でサッカーチームを運営。日本経済新聞は、大宮アルディージャの名前もJリーグ理事会の承認を経て「RB大宮アルディージャ」に変更される見通しと報じている。
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