GMOインターネットグループは、8月1日から画像生成AIサービス「ConoHa AI Canvas」の提供を開始した。価格は月額990円(税込)から。
ConoHa AI Canvasでは、オープンソース画像生成AI「Stable Diffusion XL」と最新GPUを採用し、ウェブブラウザ上で簡単に高品質な画像生成ができるという。初心者でも直感的に操作ができ、生成した画像はクラウド上で一元管理が可能。生成枚数や機能制限はなく、高品質な画像を好きなだけ生成できるとしている。
同社によれば、画像生成AIは国内市場規模が2028年度に280億円に達すると予測される成長市場であり、「ConoHa byGMO」のユーザーアンケートでも、95.8%が画像生成AIの存在を知っており、46.1%がすでに利用経験があるという調査結果が出ているという。ユーザーは、画像生成AIに「画像制作時間の短縮」「デザインスキル不足の補完」「高品質な画像制作」といった課題解決を期待している。その一方で、高品質な画像生成には高性能なPC環境が必要となる場合があり、クラウドサービス利用時にも料金や機能制限が課題となるケースがあることを指摘。この状況を背景に、ConoHa AI Canvasを提供することで、クリエイティブの裾野を広げていくという。
ConoHa AI Canvasのコントロールパネルと、「Stable Diffusion WebUI」は日本語表示に対応。生成された画像は、クラウド上のファイルストレージ「ファイルマネージャー」で保存や管理が可能となっており、PCのストレージ容量を圧迫することなく、大量の画像生成と保存ができるという。
料金は「エントリー」「スタンダード」「アドバンス」の3種類が用意されており、月額固定の基本料金のほか、従量課金のWebUI利用料金が1分につき6.6円がかかる(無料時間枠があり、プランによって異なる)。またプランによってストレージ容量も異なっている。
利用想定ユーザーは「ブロガーやSNS等のコンテンツクリエイター」「コストを抑えて画像生成AIを利用したい方」「高品質な画像生成を求めるデザイナーやクリエイター」「簡単な操作で画像生成AIを使いたい初心者」などという。調査によれば、画像生成AIの主な利用目的として、趣味、ブログ・SNS用画像作成、デザインのアイデア出しがあり、一方では導入の障壁として、画像の質、著作権・倫理面での不安、利用料金が挙げられている。興味があっても未利用のユーザーは、「料金が安価になれば」、「著作権や倫理の不安が解消されれば」、「操作が簡単になれば」という要望を持っており、そのニーズに応える設計をしているという。
なお、8月31日23時59分まではキャンペーンも実施。ConoHa AI Canvasにおける全プランの基本料金とWebUI利用料金を、通常価格から半額で利用できる。詳細はサービスサイトを参照のこと。
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