SpaceXは米国時間7月11日、衛星通信サービス「Starlink」用の小型版アンテナ「Starlink Mini」を、全米で提供開始した。価格は599ドル(約9万5000円)で、利用には通信プランへの加入が必要だ。
Starlinkのウェブサイトによると、MiniはノートPCほどの大きさで、衛星アンテナとWi-Fiルーターが一体となった製品であり、Starlinkの標準的な衛星アンテナの約半分の電力で動作する。
携帯電話の電波が届かない場所に出かけたときでも、手軽に高速インターネットを利用できる。アパラチアン・トレイルをバックパックで旅したり、キャンピングカーでアメリカ横断の旅に出かけたりしても、夜に「ゲーム・オブ・スローンズ」の最新話を視聴できる。
SpaceXの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は、6月にXの投稿でMiniについて触れ、「たった今セットアップして、宇宙を通してこの投稿を書いている。5分もかからなかった。バックパックに入れて簡単に持ち運べる。この製品は世界を変えるだろう」とした。Musk氏はさらに、ダウンロード速度100Mbps、アップロード速度11.5Mbps、レイテンシー23msというスピードテストの結果を示した。
Starlinkによると、Miniでは2つのプランが利用できる。「Mini Roam」プランは月額50ドル(約8000円)で、毎月50GBまでのモバイルデータ通信が可能。「Mobile Regional」プランは月額150ドル(約2万4000円)で、モバイルデータ通信が無制限に利用できる。
デバイスのサイズは430×334×79mm、重さは6.73kg。Starlinkによると、摂氏-30度~50度で動作し、IP67の防塵・防水性能を備えている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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